「反小沢派」VS「親小沢派」
野田新內閣の平均年齢は58?3歳で、3期にわたる民主黨政権のなかで最も若い。女性2人を含む10人が初入閣した。全體的にみると、野田新政権はバランスと実務を大切にした政権で、「反小沢派」も「親小沢派」も含まれている。野田氏は新內閣の組閣にあたって、黨內派閥のバランスをとることを目指し、真の意味での挙黨一致體制を実現した。
內閣官房長官の藤村修氏は野田氏の腹心で、「反小沢派」に屬している。藤村氏が入閣するのは今回が初めてのことで、外務省と厚生動労省の副大臣を務めていた。溫厚な人物で、経験も調整能力もあり、野田氏の有能な助手と言える。一川保夫防衛相、山岡賢次國家公安委員長は「親小沢派」である。
元民主黨幹事長の小沢一郎氏は「新政権の構成は各方面を配慮したもので、非常に素晴らしい」と語った。しかし野黨は冷たい反応をみせている。自民黨の大島理森副総裁は「民主黨の黨內派閥のバランスをとった內向的な政権だ」と述べた。社民黨の福島瑞穂黨首は「野田氏は黨內の和解を実現したが、新政権のメンバーの考え方はばらばらで、民主黨がどの方向に向かおうとしているのかわからない」と語った。