資料寫真:ロシアがインドのため改裝中の空母。2008年に服役する予定だったが、経費不足などの原因で引渡しが延期された。
インド洋および他の海域で中國と「戦略的空間」を爭うため、インド海軍は現在海軍強化計畫を進めている。インド紙が26日伝えたところによると、インドは3兆ルピー(約47000億円)を費やし、2015年前後に2隻の空母、多數の潛水艦、水上艦艇を有する強大な海軍を建設する計畫だという。
専門家によると、インドは軍強化に資金を惜しまないが、中國とインドの海軍にはそれぞれ優劣があり、雙方の総體的な実力のバランスに大きな変化を與えることはない。
1兆ルピーで2隻の空母を建造
同紙がインド國防省の情報として伝えたところによると、インド海軍はすでに國內の造船所に2隻の空母を含む46隻の艦艇を発注、総額1兆ルピーを上回るという。
インドはまだ他にも2つの大プロジェクトを進めている。一つは、投資額5200億ルピーの「プロジェクト75」の第2段階。同プロジェクトが完了すれば、インド海軍は6隻の次世代ステルス潛水艦を保有することになる。「プロジェクト75」の第1段階では潛水艦6隻の建造を開始、投資額は2000億ルピーを上回る。
もう一つは、「プロジェクト17A」で、4500億ルピーを費やして7隻のステルス性のより高い護衛艦を建造する計畫。
このほかインド海軍は新しい艦載ジェット戦闘機、海上哨戒機、多目的ヘリコプター、無人偵察機の購入を検討しており、これらに8500億ルピーを投資する計畫だ。
中印海軍の実力のバランスに変化は與えない
中國の軍事専門家によると、これまでの発展狀況からして、2015年までに中國が空母戦闘群を形作る可能性は低いと指摘。一方、インド海軍は相対的に空母運用経験が豊富で、インドの空母は第二次印パ戦爭にも參加したことがあり、インドが短時間で空母の戦闘力を形成するのに役立つだろう。少なくとも空母に関しては中國海軍はインド海軍に遅れをとっている。
しかし原子力潛水艦に関しては中國海軍のほうが優位に立場にある。1970年に中國は1隻目の原子力潛水艦を進水させた。一方、インド海軍の計畫が日程通りにいくかはまだ未知數だ。インドの大型軍備計畫は常にもたもたしているため、インドがこの方面で中國に追いつきたくても短期間で任務を達成できるとは限らない。そのためインドの巨額投資が、中印海軍の実力のバランスに大きな変化を與えることはないだろう。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年9月30日