「メディアからの質問に制限を設けない」、「質問は挑戦的であればあるほど良い」??。両會報道官の率直で自信に満ちた言葉に、記者たちは色めき立った。記者會見で敏感な話題を避ける必要もないし、代表団のメディア開放デーで密著取材することも可能だ。両會の「透明度」の高まりに、報道する側も熱が入る。800人以上の國外記者、2000人以上の國內記者が両會の民主化?開放化の証人となり、中國の政治文明進歩の參加者?推進力となった。
「両會」(全人代と全國政治協商會議)、特に全人代は中國の民主政治を観察するための良い窓口だ。両會と直に接觸し、両會報道の主體となるメディアは、國民に民主化の様子を伝える「真実の鏡」となる。
両會の現場では、▽権利を主張する方式がかつての拍手から挙手、無記名投票、そして電子投票へと進化を遂げ、権利の実現が保障された。▽選挙における都市と農村の人口比率は、かつての4:1から1:1となり、代表の出身も変化し、権利の均等化が促進された。▽全員一致で賛成票ばかりだった時代は去り、反対票も目立つようになり、異なる意見が現れ、権利の質が向上した。▽全人代代表はかつて黨政幹部が多くを占めたが、最近は出稼ぎ労働者が全人代代表に選出されるなど、権利構造が最適化され、権利の境界が拡大した??。
西側の政治學者も「全人代はますます自信に満ちている」とする文章を寄せている。
両會の會場外を見ると、技術の急速な発展に伴い、掲示板、ブログ、ミニブログなどのネットメディアが人々の権利要求、民主參加の重要な方式となりつつある。両會前にはネット上で様々な調査が行われ、社會から注目を集める問題が明らかになった。一つ一つの建議?意見が掲示板を通じて人民大會堂に屆いている。両會のミニブログ中継により、國民は意思決定のプロセスに直接立ち會えるようになった。メディアはもはや両會の「見物人」ではなく、「報道者」となり、両會の直接の參與者として、民主化の進歩を奨勵し、監督する力となっている。
「人民網日本語版」 2012年3月10日