國內外の南中國海問題の専門家が共同編纂した「南中國海地域情勢報告2011-2012」が29日に曁南大學(広州市)から発行された。曁南大學「中國海洋発展研究センター南中國海戦略研究基地」の初の労作で、國內外の研究チームとの長年來の協力の成果でもある。中國新聞社が伝えた。
編集主幹の1人である同大の曹雲華?國際関係學院院長は「ここ1年、南中國海問題はくすぶり続け、フィリピンやベトナムなど域內の係爭國が南中國海政策を強硬化し続け、米國、日本、インドなど域外の大國も南中國海問題への介入を強化し続けてきた。南中國海情勢は域內外の様々な要素の不確定性と一層の複雑化のために、アジア太平洋地域の戦略構図と中國周辺の戦略環境に対する影響が先鋭化している。『南中國海地域情勢報告2011-2012』は南中國海問題に対して明確な認識を持ち、複雑に入り組んだ南中國海情勢をより明確に整理するうえで役に立つ」と指摘した。
報告は同大の曹雲華教授と鞠海龍教授が編集主幹を務め、「南中國海地域の全體的情勢の報告」「南中國海海洋資源の開発狀況と発展情勢の報告」「域外の大國の南中國海政策の動向の報告」「南中國海周辺國の海洋政策の動向と趨勢の報告」「臺灣地區の南中國海政策の研究報告」の5部構成。ここ1年の南中國海情勢の推移について重層的、全方位的に整理するとともに、南中國海問題と地域情勢の將來の趨勢について予測、分析している。
「人民網日本語版」2012年5月30日