文=コラムニスト?陳言
12月16日に行なわれた衆(zhòng)議院選挙で圧勝した自民黨。その総裁である安倍晉三氏が26日、衆(zhòng)參両院の本會議での総理大臣指名選挙を経て、新しい総理大臣に選出される運(yùn)びで、26日中に第2次安倍內(nèi)閣が発足する。安倍総裁が「ポスト小泉」に就いた前回の首相在任期間は2006年9月26日~2007年9月26日とわずか1年間で、「1年ごとに交代する日本の政権」と揶揄されるほど頻繁な首相交代が続く時代はこの時に幕開けした。すでに混迷していた日本の政治はこれを境に更なる窮地に追いやられたといえよう。5年もの長い期間、表舞臺から姿を消していた安倍氏が、周到な段取りを経て、今日首相に返り咲く。果たして、混迷する現(xiàn)在の政局を是正することができるのか?また、冷え切った中日関係を改善することはできるのだろうか?
保守系の看板を背負(fù)った安倍一族
安倍一族を選出している山口県で5年間暮らしたことがあるが、その熱狂的信者とされる支持者が非常に保守的であることは周知の事実だ。その「保守王國」山口県から輩出された安倍一族は、「保守」という看板を背負(fù)っていると言ってもよい。自民黨に対する有権者の支持を得るためには、政界で究極の保守を示すほかないことは安倍氏自身もよく分かっているはずだ。これまで我々が耳にした安倍氏の発言內(nèi)容はたいてい保守的な傾向が見られる。
自民黨の「國益を守る、 主張する外交を展開する」という保守的な公約があることから、中國との領(lǐng)土問題について安倍氏は「釣魚島(日本名?尖閣諸島)の実効支配を強(qiáng)化する」との姿勢を貫いている。現(xiàn)地に公務(wù)員を常駐させるとした衆(zhòng)院選公約は、中日関係の修復(fù)どころか、さらに冷え込ませることは間違いない。
だが、外交評論家の日本人は「日本の現(xiàn)狀がどうなっていて、日本がどうすべきなのかは、安倍氏は充分に分かっているはずだ」と指摘する。
2006年、當(dāng)時の小泉純一郎首相の靖國神社參拝により一気に冷え切った中日関係であったが、その後、登板した安倍氏の訪中により、中國では「氷を砕く男」と評されている。そして今、中日関係がそれ以上に緊迫した情勢の中で、安倍氏が2度目の首相として就任する。果たして今回も「氷を砕く」気概と能力を我々に見せてくれるのだろうか?
上述した外交評論家は「安倍氏は中國との関係をどう処理すべきか分かっているはず」と主張する。いうものの、保守勢力の支持を得るために、その意見を取り入れざるを得ない安倍氏が、どうやってそのバランスを取っていくのだろうか?また、新たな解決法は見出せるのか?ますます目が離せない。
経済面の能力に欠ける