李克強総理は17日午前、第12期全人代第1回會議を取材した國內外の記者と會見した。
仏フィガロ紙記者:北京の大気汚染を含む環境汚染や食品の安全性の問題が深刻化している。中國政府は経済成長を維持しながら、こうした問題を解決できるのか。こうした方面での政府の措置を中國の民衆がもっと監督することはできるか。
李総理:私はアップグレード版の中國経済を築かなければならないと述べた。これには発展の中で人々がきれいな空気を吸い、安全な水を飲み、安心な食品を食べることができるようにすることが含まれる。北京、実際には中國東部の比較的大きな範囲で有害濃霧が発生していることに、私もみなさんと同様、気分が滅入っている。これは長年の積み重ねの結果であり、われわれはさらに大きな決意をし、さらに大きな取り組みを進めなければならない。特に重點地區や、すでに明らかになった人為的要因に対しては、期限を定めて対策を進めなければならない。水や土地の汚染狀況の実情をはっきりさせ、斷固たる対策を進めなければならない。
食品の安全性は極めて大切な事で、人々の生活の質や體の健康に直接関わる。政府は偽物や悪質な食品、悪意ある食品に対して斷固たる調査と取り調べを行い、不法分子に高い代償を支払わせるべきだ。
粗放な発展方式を転換できるかどうかも懸念している。私は以前、環境がきれいだが貧しく立ち後れているのもよくないし、裕福だが環境が退化するのも良くないと言った。われわれは一段と発展理念を革新し、科學的発展を推し進める必要がある。第1に、これ以上新たな借りを作るわけにはいかず、環境保護基準を高めるなどしなければならない。第2に古い借りを返さなければならず、立ち後れた生産能力を淘汰するなどしなければならない。政府は強力な手腕で法を執行し、厳しく責任を追及すべきだ。環境を犠牲にして人民が決して満足しない成長を得るわけにはいかない。
ここで大切なのは、汚染狀況や食品の問題であれ、その対策と処置の効果であれ、いずれも公開し、透明にして、大衆やメディアが十分に、効果的に監督できるようにすることだ。これは下から上へと働きかける仕組みをつくって企業と政府の責任を明確にすると同時に、人々の自己防衛意識も高めるものだ。一緒に生きている以上、みんなで奮闘し、それぞれの力を盡くさなければならない。一方、政府はさらに大きな決意で、人民を安心させなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月18日