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米國は新たな敵を作るな

米國は新たな敵を作るな。 ワーク米國防副長官は米外國問題評議會で、中國とロシアについての質問に「中露は現行の世界秩序のいくつかの面を変えようと考えている…

タグ: 米國 中露 世界秩序

発信時間: 2014-10-14 15:42:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ワーク米國防副長官は米外國問題評議會で、中國とロシアについての質問に「中露は現行の世界秩序のいくつかの面を変えようと考えている。米國はこれにいかに対処するかを戦略レベルで考え、必要時には同盟國の受けた攻撃に対して軍事的対応を取ることを含め、常に両面の準備をしておく必要がある」と主張した。(文:華益文?國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載) 

表面的には、中露に関するワーク氏のこの発言は慎重に言葉を選んだものと言え、余りに常軌を逸した部分はない。だが上下の発言および米政府側のこのところの中露に関する姿勢表明と結びつけて考えると、行間に滲む中露に対する疑念や懸念、さらには敵意までもが見てとれる。いわゆる「中露は現行の世界秩序を変えようとしている」について、米側は近頃多々言及している。その口実は中國と隣國との領土?海洋権益爭い、ウクライナ危機、ロシアと西側の関係など多種多様だ。 

世界秩序の問題は世界の平和、安定、繁栄に関わり、當然大きな問題だ。世界秩序は一度構築されれば永久に変わらないものでは決してない。戦後國際秩序にも合理的でない部分、公正でない部分が少なからずある。米國は戦後世界秩序の主要構築國の1つであり、主要受益國の1つでもある。米國が維持しようとする世界秩序と、中國を含む多くの國々が望む世界秩序は完全に一致するわけではないが、中國は現行秩序の転覆は主張せず、改革を主張している。それでも米國は中國を現行秩序に対する潛在的な最大の挑戦者と見なしている。その根本的原因は中米の政治?社會制度に根本的違いがあること以外に、米國が中國の総合的実力のたゆまぬ増大を米國に対する潛在的脅威の増大と同一視しているからだ。ロシアはソ連崩壊後に民主化と親西側路線を実行したものの、西側陣営から友好的扱いを受けることはなく、ウクライナ危機発生後は、また西側から制裁を受け、孤立し続けている。ロシアの戦略空間は米國を始めとする西側諸國に圧迫され続け、これに対するロシアの報復は西側から脅威、挑戦と見なされている。 

キッシンジャー氏は新著『世界秩序』で、西側が構築し、宣伝してきた世界秩序は現在転換點にあると記した。一方、西側の一部の學者やメディアは、世界秩序は崩壊しつつあると考えている。転換であれ崩壊であれ、こうした判斷の主な根拠は次の3點に他ならない。(1)オルブライト元米國務長官が少し前に米CBSのインタビューで述べたように「この世界はめちゃくちゃ」である(2)オバマ大統領の述べた、米國は世界の「リーダー」であり続ける必要があるとの雄志と、國際問題に干渉したくとも力不足でどうにもできないこととの矛盾(3)新興大國が國際問題で影響力と発言力の拡大を図っていること。

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