「私たちにはこれまで通り、當時の殘虐行為をより多くの人に知らせ、その記憶をはっきりと人々の心に刻みつける責任を負っている」。アウシュビッツ収容所の解放70周年の前日、ドイツのメルケル首相は、アウシュビッツの生存者とイスラエルやポーランド、ドイツの數百人の若者に対してそう語った。
アウシュビッツは、ポーランド南部の小さな町である。この地では第二次世界大戦中、百萬を超える人々の命が絶たれ、ナチスドイツの大罪の象徴となった。積み重なった白骨は、ファシストの野蠻な侵略行為を重々しく物語るものとなった。長く鳴り響いた警鐘は、血をもってあがなわれた平和の秩序を守り続けねばならないことを訴えている。世界の反ファシスト戦爭勝利から70周年の今年、アウシュビッツ収容所の解放記念日はこれまで以上の歴史的な意義を持っている。
「アウシュビッツを忘れるな」ということは、當時の記憶をはっきりと刻みこむことによって、死者の平安を願うことでもある。
ソ連の赤軍は70年前、「死の工場」と呼ばれたこの血塗られた黒暗の町に光をもたらした。野蠻な侵略戦爭を発動したドイツ?イタリア?日本のファシズムはさらに窮地へと追い込まれた。歐州の戦場では、ソ連の軍隊と人民が揺るぎない決心と數千萬の巨大な犠牲によって、ファシストの侵略者を打ち破った。アジアの戦場では、4億の中國人が日本の侵略者に反撃し、戦爭の最終的な勝利に歴史的な貢獻を果たした。
「アウシュビッツを忘れるな」ということは、大きな犠牲を払って得られたこの平和を守るため、生者に覚醒を促すことでもある。