昨日の外交部部長の記者會見は午前10時に始まり、2時間に渡り開かれた。會見4時間前から並び始める記者もいた。記者會見では、19の質問が出された。南中國海問題と朝鮮半島問題が2回ずつ取り上げられ、世界の注目の程度が伺える。
ドイツのウェブサイトは8日、「中國の外交が、新たなシグナルを発した。中國の外相は鋭い言葉を使ったが、中國の外交は高い柔軟性を示した。朝鮮半島問題、それから南中國海の衝突の問題について、中國は一つの答えを出すのではなく、多くの選択肢を出すことで、協力的な姿勢を示した。世界2位の経済體は、かつてないほどの自信を示した」と報じた。
米プリンストン大學のウェブサイトは昨年末に記事を掲載し、「中國の外交の2015年の5大成果」を次のようにまとめた。(1)中國は世界の舞臺で、世界のリーダーのような役割を演じ続けた。これは「中國の特色ある大國外交」という新たなスローガンと一致している。アジアインフラ投資銀行の開業、世界気候変動のパリ協定、中國の9月3日の軍事パレードなど、中國はすべての國との國際関係に貢獻する新たな枠組みの構築を目指している。この枠組みの目標は、「人類運命共同體」だ。(2)中國の「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の提案が、著実に前進した。(3)中國が南中國海の係爭の管理に成功し、成熟化している。南中國海が2015年に多くの緊張の時を迎えたと考える人もいるだろうが、実際には深刻な衝突は発生していない。(4)中國の経済外交。アジアインフラ投資銀行の他に、國際通貨基金(IMF)は人民元を特別引出権の構成通貨にすることを決定した。これは長期的に見ると、國際金融システム、中國の経済改革の発展に利益をもたらす。(5)グローバルガバナンスへの深い參與が、中國の2015年の重要な流れとなった。これは中國にとって新しい分野だが、中國の権力とイメージの向上に伴い、この流れが今後も維持されると予想できる。
G20首脳會議が、今年9月に杭州で開かれる。G20は世界経済ガバナンスの中心的な場であり、主催國の中國にとっては非常に重要な外交活動だ。インド通信社「Press Trust of India」によると、王毅外相は8日、G20首脳會議は革新的成長を重要な議題とすると表明した。中國は9月のG20首脳會議で、革新?改革?発展を強調し、世界経済の成長と回復を促す。ワシントンの戦略國際問題研究所アジア問題上席コンサルタントのグッドマン氏は、英フィナンシャル?タイムズ紙に対して、「中國がG20の良きホスト國になることに期待している。彼らはG20を重視している」と述べた。
獨シンクタンク?國際公共政策研究所(GPPi)の陳丁丁氏(音訳)は、中國の2016年の外交について、「中國の外交政策のツールボックスは、2016年の課題に十分に対応できる」と話した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年3月9日