米軍事専門誌『ディフェンス?ニュース』は10日、「米軍は海兵隊のF-35B戦闘機中隊1個を、米國本土から日本の米軍巖國基地に移すと宣言した。米軍のF-35が海外に配備されるのはこれが初となる。しかもこの強力なステルス機の新たな入居先は、中國の玄関前にある。5日にサンディエゴを出港したカール?ヴィンソンの空母打撃群も、アジア太平洋に向かっている」と報じた。
米海兵隊の報道官はディフェンス?ニュースに対して「第121海兵戦闘攻撃中隊のF-35B戦闘機10機は月曜日、アリゾナ州のユマ基地を離れた。1機目は水曜日に日本に到著する予定。全10機は木曜日に巖國基地に揃う。さらに6機が8月に巖國基地に配備される。これにより16機のF-35B中隊になる」と話した。
匿名の中國軍事専門家は「米軍機の米國本土からアジア太平洋への移動には各種ルートがあるが、今回のF-35Bは太平洋中央を飛行する可能性がある。つまりアリゾナのユマ基地を出発し、空中給油機に伴われ、ハワイ、ウェーク島、グアム島を経由し、最後に日本の巖國基地に到著する。途中でハワイのヒッカム空軍基地、グアムのアンダーセン空軍基地で休憩のため著陸する可能性がある。グアム島で休憩後、巖國に直接飛ぶと見られる」と予想した。
メディアの報道によると、先進的な戦闘機の他に、原子力空母「カール?ヴィンソン」の空母打撃群も5日、サンディエゴからアジア太平洋に向かった。中國空母専門家の李傑氏は「米國の原子力空母の航行速度によると、米國本土のサンディエゴ基地からアジア太平洋に入るまでは2週間ほどかかる。そのためカール?ヴィンソンは20日頃に南中國海、もしくは西太平洋に到著する。米空母艦隊に高速戦闘支援艦が含まれるため、補給のため寄港する必要はない。しかし艦隊內のその他の艦艇の長距離航行能力についても考慮しなければならない。しかも米海軍は先ほど、アジア太平洋で一連の演習と交流を行うとしていた。そのためアジア太平洋に到達する時期がさらに遅れることもあり、中國の春節(舊正月)に南中國海に入り、中國人の盛り上がりに水を差す可能性も否定できない」と指摘した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2017年1月12日