外交部（外務(wù)省）の耿爽報道官は2日、中國側(cè)がインド軍の不法越境で立場文書を発表したことについて記者の質(zhì)問に答えた。

【記者】中國外交部は2日に文書「インド國境部隊がシッキム地域の中印國境を越えて中國領(lǐng)土に進入した事実と中國の立場」を発表した。中國側(cè)がこの立場文書を発表したのはなぜか。なぜこの時期を選んで発表したのか。

【耿報道官】6月18日、インド國境部隊はシッキム地域の中印國境を越えて中國領(lǐng)土に進入した。インド軍は今なお中國の領(lǐng)土に不法に留まっている。事件発生以來、中國側(cè)は外交ルートを通じて繰り返しインド側(cè)に厳正な申し入れを行い、インド側(cè)の不法越境行為を強く非難し、インド側(cè)に対して歴史的國境畫定條約を遵守し、越境したインド國境部隊を即時無條件にインド側(cè)へ引き揚げるよう要求した。これは非常に抑制したやり方だ。だがインド側(cè)は過ちを正すいかなる具體的行動もとらず、反対に成立し得ない様々な理由をでっち上げる事で、インド軍の不法越境行為の口実を捏造している。

シッキム地域の中印國境は1890年の「中英會議チベット?インド條約」により畫定した、中印両政府ともに確認した既定の國境だ。これは否定することの許されない事実だ。インド側(cè)の行動は1890年の條約及びその畫定した中印の既定の國境に違反し、國際法の基本原則と國際関係の基本ルールに違反し、中國の領(lǐng)土主権の深刻な侵害であるだけでなく、地域の平和?安定と正常な國際秩序への厳しい挑戦であり、いかなる主権國家も容認できないものだ。

中國側(cè)が文書「インド國境部隊がシッキム地域の中印國境を越えて中國領(lǐng)土に進入した事実と中國の立場」を発表したのは、國際社會に対して今回のインド軍越境事件の事実真相をさらに説明し、中國政府の立場を全面的に明らかにすることが目的だ。これは自國の領(lǐng)土主権を守るためであり、國際法の基本原則と國際関係の基本ルールを守り、公正と正義を守るためでもある。是非は自ずと曲直が有り、公道は自ずと人心に在りと中國側(cè)は信じている。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年8月3日