米CNNは5日(現地時間)、米情報機関が調査で武漢ウイルス研究所から遺伝子データを含む遺伝子データの「寶庫」を探し出し、解読されれば新型コロナウイルスの起源解明の鍵になる可能性があるとするスクープ記事を発表した。だが同時に、米情報機関はその情報をいつ、どのようにして入手したかは不明だということを認めた。
根拠がないのに思わせぶりのCNNのこの報道は、明らかに世論の注目點を武漢実験室にし、中國に再び汚水を浴びせようとするものだ。このような行為は、一部の米國?西側メディアが中國を陥れようとする古いやり方にほかならない。例えば、「ウォール?ストリート?ジャーナル」は5月に真っ先に記事を掲載し、武漢ウイルス研究所の職員3人が2019年11月に病気になったという話を根拠もなくでっち上げた。
情報機関やメディアなどのほか、待ちかねた様子の米國の一部政治屋も登場し、しっかりと縫った「帽子」を中國に無理にかぶせようとしている。
米國議會のマッコール下院議員は2日、「新型コロナウイルス発生源調査報告」の改定版を発表し、80ページ余りを割いて「武漢実験室漏洩論」に言及した。突っ込みどころの多い表現、根拠のない結論は、読んだ人に奇妙きてれつな報告書という印象を與える。ロシア科學アカデミー會員であり、國家ドゥーマ議員であるゲンナチー?オニシェンコ氏が、米國の「新型コロナウイルス発生源調査報告」は原始データが不足しており、法的効力がなく、虛構のファンタジー小説としか言いようがないと評したのも無理はない。
世論を操作し、人心を惑わせ、情報機関のために中國に濡れ衣を著せて様子を見ようとする米國の數人の者は、この目標のために騒ぎを起こしている。現在、ウイルスの変異により世界的な感染拡大の反動が生じており、世界の新型コロナ患者は累計で2億人を超えている。この重要な時に、感染癥対策と人命救助は最優先課題だ。中國は5日、今年、通年ベースで20億回分のワクチンを世界に提供するよう努めていく方針だと発表し、発展途上國にワクチンを分配するために、ワクチンを分配する國際的枠組み「COVAXファシリティ」に1億ドルを寄付することを決定した。これは中國が世界の感染癥対策をめぐる協力に行った新たな貢獻だ。
ウィルス問題の政治化に夢中になっている米國人は中國人のように國際的な責任を擔うことができるのか。小説を書いても米國はもとより、世界も救えない。科學を尊重し、団結?協力してこそ、人類は前途と運命がかかったこの戦いに勝利できるのだ。米國の一部の政治屋は早く目を覚ますことだ。(CRI論説員)
「中國國際放送局 日本語版」より 2021年8月9日