中國の秦剛駐米大使は8月31日、米中関係全國委員會(NCUSCR)理事會が大使著任を歓迎して催したオンライン行事に出席し、基調(diào)演説を行った。新華社が伝えた。
秦大使は基調(diào)演説で次のように述べた。
中米関係は現(xiàn)在、どちらの道を選ぶかという重大な岐路に立っている。我々は歴史的なチャンスを逸してはならず、ましてや歴史的な過ちを犯してもならない。現(xiàn)実を正視し、大勢を明確に認識し、理性に立ち返り、歴史、両國民、世界に対して責任を持つ姿勢に基づき、中米関係の正しい発展の方向性を把握すべきだ。
中米関係の改善と発展への道は険しく長い。雙方は誤解や誤った判斷が衝突や対立に発展するのを防ぐべく努力すべきであり、政治制度や文化、発展段階の異なる2つの大國が、互いを尊重し、平和的に共存する道を模索しなければならない。中米関係の正しい発展の方向性を把握するには、以下の3つの點に力を入れる必要がある。
(1)雙方はボトムラインを明確にし、互いを尊重する必要がある。米國が中國の提示した「3つのボトムライン」と「2つのリスト」を強く重視し、真剣に受け止めることを望む。特に臺灣地區(qū)、香港地區(qū)、新疆、西蔵(チベット)、南中國海などに関わる問題において言動を慎み、中國の主権?安全保障?発展上の利益を尊重し、中國への內(nèi)政干渉を止め、中國にとってのレッドラインへの抵觸や挑戦をしないことを望む。
(2)雙方は対話を維持し、溝を管理?コントロールする必要がある。雙方は外交?経済?金融?法執(zhí)行?軍事當局間の交流や対話を強化し、これらの対話メカニズムを立て直し、建設(shè)的な方法で摩擦や溝を適切に管理?コントロールするべきだ。雙方は、できるだけ早く両國関係へのダメージを食い止め、中米関係の大局を安定させるべきだ。
(3)雙方は妨害を排除し、協(xié)力に焦點を合わせる必要がある。二國間レベルであれ、気候変動対策などグローバルな問題であれ、中米雙方は小さな一歩から始めて、関係改善の糸口や協(xié)力分野を探ることができる。雙方は共に努力して、協(xié)力の障害を取り除く必要がある。米國は新型コロナウイルスの起源解明問題における政治工作を止め、中米関係に深刻な損害を與える中國関連法案の議會での審議?可決を阻止するべきだ。今期米議會の開會からわずか半年余りで、中國関連のネガティブな法案260本余りが提出された。「2021年米國イノベーション?競爭法案」などの法案は、その多くの內(nèi)容が中國の真の狀況に対する不理解や誤解、虛偽情報、中米の共通利益に対する過小評価に基づいている。これらの法案が成立した場合、中米関係を深刻に揺さぶることになり、米國自身の利益を深刻に損なうに違いない。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月2日