習近平國家主席は21日、第76回國連総會の一般討論に北京からビデオ形式で出席し、「自信を固め、困難な時局を乗り越え、より良い世界を共に構築」と題する重要演説を行いました。
習主席は、「今年は中國共産黨創立100周年と、中華人民共和國の國連における合法的な議席回復50周年に當たる。中國はこの歴史的な出來事を盛大に記念する。われわれは引き続き、中國と國連との協力を新たな高みへと押し上げることを積極的に促し、國連の崇高な事業に絶えず新たにより大きく貢獻していく」と述べました。
習主席は、「中華民族が伝承し追求するのは、平和?和睦?調和の理念だ。われわれが侵略したり、他人をいじめたりしたことは、過去にはなく、今後もなく、覇を唱えることもない。中國は常に、世界平和の建設者、世界発展の貢獻者、國際秩序の擁護者、公共財の提供者であり、引き続き、中國の新たな発展によって世界に新たなチャンスをもたらしていく」と述べました。
習主席は、「第一に、われわれは感染癥に打ち勝ち、この人類の前途と運命に関わる重大な戦いに勝利しなければならない。人類はいつも、試練に勝利する中でより大きな発展と進歩を実現させてきた。われわれは、人民至上、生命至上を堅持し、科學的精神を発揚し、科學的態度を堅持し、科學的法則に従い、感染癥の予防?抑制と経済?社會の発展を一體化して、各國との共同予防?抑制を強化しなければならない。第二に、われわれは、経済を回復させ、より強靭(きょうじん)?エコ?健康な世界の発展の実現を促し、世界の発展が平衡?協調?包容な新たな段階に向かうのを共同で推し進めなければならない」と強調しました。
これについて、習主席は、「発展優先の堅持、人民中心の堅持、普遍的恩恵?包容の堅持、イノベーション駆動型の堅持、人と自然の調和?共生の堅持、行動志向型の堅持」という世界発展イニシアチブを提案しました。
習主席は、「第三に、われわれは団結を強め、相互尊重と協力?ウィンウィンという國際関係理念を実踐していかなければならない。平和的に発展する世界は、異なる形態の文明を許容すべきであり、現代化への多様な道を受け入れなければならない。民主はどの國の特許でもなく、各國人民の権利だ。第四に、われわれはグローバルガバナンスを改善し、真の多國間主義を実踐しなければならない。國連は真の多國間主義の旗印を高く掲げて、各國が共同で普遍的安全保障を維持し、発展の成果を共に分かち合い、世界の運命を共同で握る中心的プラットフォームにならなければならない」と強調しました。
習主席は最後に、「世界は再び歴史の岐路に立っている。私は、人類の平和的発展と進歩の流れは阻止できないと信じている。自信を固め、世界的な脅威と試練に手を攜えて対応し、人類運命共同體の構築を推し進め、より良い世界を共に構築しよう」と強調しました。(殷、柳川)
「中國國際放送局 日本語版」より 2021年9月22日