李克強総理は25日午後、テレビ會議の形式で開催された第13回アジア歐州會議(ASEM)首脳會議に北京の人民大會堂で出席し、演説を行った。新華社が伝えた。
李総理は演説で、「ASEM発足から今年で25年になる。その後の25年、參加國は政治的相互信頼を高め続け、交流や協力を深め続けてきた。習近平國家主席は、各國が連攜して人類運命共同體の構築を推進することを提唱した?,F在、國際情勢は深く変化し、新型コロナウイルスのパンデミックは計り知れない影響を及ぼし、世界経済の回復は曲折し、焦點となる問題が発生し続けている。今回の會議が『多國間主義の強化、共同成長の促進』をテーマとしたことには、深い現実的意義がある」と指摘。
「多國間主義の堅持は世界の平和と安定を維持するうえでの正しい選択だ。各國は國連中心の國際體制、國際法に基づく國際秩序を維持し、より広い世界的視野、より長期的な歴史的責任、より自覚的な國際的責任によって、世界の平和と安定を共同で維持するべきだ」とした。
李総理はまた、「パンデミックの試練を前にして、ワクチンや醫薬品の研究開発などの協力を強化し、グローバル?ヘルス?ガバナンス?システムを十全化する必要がある。各國のコロナ後の回復には、発展とモデル転換の相互促進の実現に努力する必要がある。世界最大の発展途上國である中國が、現代化の過程において低炭素発展、グリーン?トランスフォーメーションを実現するには、非常に困難な努力を払う必要がある。開放?包摂、協力?ウィンウィンの精神を堅持し、融合?連動的発展を堅持し、人的往來の『ファストトラック』と貨物流通の『グリーンチャンネル』ネットワークの構築を加速し、世界の産業チェーン及びサプライチェーンの円滑性を維持する必要がある」と指摘。
「交流と相互參考の堅持は、アジアと歐州の人々が互いに心を知り、通わせるうえでの重要なアプローチだ。教育、文化、観光、スポーツ、シンクタンク、メディアなど各分野の交流を強化し、理解を増進し、小異を殘して大同につき、長所を取り入れ短所を補い、共に進歩する必要がある。中國は引き続きアジア歐州財団(ASEF)を支持し、アジア歐州ヤング?リーダーズ交流キャンプを開催することを望んでいる。アジア?歐州各國からの積極的參加を歓迎する」とした。
李総理はさらに、「困難や試練を前に、アジア?歐州諸國は引き続き相互尊重、対等な付き合い、協力?ウィンウィンの精神を堅持して、共同発展と共同繁栄の力強いエンジンを共に築きさえすれば、必ずやアジア?歐州協力の新局面を共に創造し、アジア?歐州各國の新たな未來を共に迎えることができる」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年11月26日