雙方の緊張を和らげるべく、EUと中國は4月1日にオンライン首脳會(huì)談を開く。これは歐州委員會(huì)上級(jí)副委員長兼貿(mào)易擔(dān)當(dāng)歐州委員のドムブロウスキス氏が、取材中に示した願(yuàn)いだ。（文＝ピーター?ケーニッヒ　世界銀行の元上席エコノミスト）

　今回の首脳會(huì)談は、ウクライナとロシアの衝突を背景に開かれる。西側(cè)はこれまでロシアに向け一連の制裁を行ってきた。これらの制裁がロシアに及ぼす影響よりも、西側(cè)（主に歐州）に及ぼす損失の方が大きいことは、正確に分析できれば分かることだ。

　ロシアとウクライナが29日、トルコで行った交渉には進(jìn)展があった。間もなく開催される中國?EU首脳會(huì)談は、歐州が交渉に新風(fēng)を吹き込む格好の機(jī)會(huì)となる。歐州は中國を調(diào)停者として招くことができる。中國がロシアとウクライナの雙方と友好関係を持つことを考慮すると、この措置は積極的な成果をもたらすかもしれない。

　現(xiàn)在の中國との緊張緩和のほか、EUは中國と貿(mào)易交渉を展開し新たな貿(mào)易協(xié)定を結(jié)べるかもしれない。これは歐州から歓迎される。衝突と感染癥はすでにサプライチェーンを斷裂させている。歐州では食品不足が発生し、飢餓も発生するかもしれない。中國はこれらのサプライチェーンを修復(fù)するための絶好のパートナーになり、歐州の食品及びその他の生活必需品の需要を満たせるかもしれない。

　首脳會(huì)談は制裁措置を見直す機(jī)會(huì)を雙方に與えるかもしれない。制裁がいかなる政治的対立も解消したことがなく、むしろ対立の意識(shí)を深めたからだ。制裁解除は平和と中國?EU関係の安定に向かい一歩を踏み出すだろう。

　間もなく開催される首脳會(huì)談はまた、歐州が東を見る機(jī)會(huì)でもある。ユーラシアの地政學(xué)的関係と貿(mào)易関係、特に中國との関係を維持できる。例えば2001年に創(chuàng)設(shè)された上海協(xié)力機(jī)構(gòu)は世界の4割以上の人口をカバーし、世界の3割超のGDPを占めている。EUにとってこれは非常に魅力的な協(xié)力パートナーだ。歐州は再び?xùn)|側(cè)と西側(cè)の間で優(yōu)れた方を取る貿(mào)易の自由を手にする可能性がある。経済関係が政治関係を決めることから、このような貿(mào)易はウィンウィンの貿(mào)易を意味し、平和的共存をもたらす。

　全體的に見ると、ユーラシアは歐州の論理的意義での市場だ。その陸地面積は5500萬平方キロメートルにのぼり、世界の7割の人口が暮らしており、世界のGDPの3分の2を占めている。歴史的に見ると、歐州は常にユーラシアの切り離せない部分だった。分かりやすい例は、2100年を超える歴史を持つ古代シルクロードで、歐州はその重要な構(gòu)成部分だった。「一帯一路」イニシアチブは古代シルクロードの原則に基づき計(jì)畫された。これは大陸を跨ぐ長期政策及び投資プロジェクトであり、インフラ発展を促し、各國経済間の融合を早めると同時(shí)に、各國の主権を確保する。

　より広い意義で論じると、一帯一路はアジア、歐州、アフリカ大陸、近隣海域の連結(jié)を促し、最終的にアメリカ大陸に到達(dá)する。ギリシャ、イタリア、フランス、ドイツなど一部のEU諸國がすでに一帯一路とつながっている。より大規(guī)模な連結(jié)により、歐州は貿(mào)易や科學(xué)研究協(xié)力などの分野で一連の獨(dú)特なチャンスを手にする。またサプライチェーン斷裂によるモノ不足の時(shí)代に真の意義の経済援助を手にする。

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2022年3月31日