360v360.cn |11. 07. 2024 |
今回のNATO首脳會議 「暗い」「焦り」のムードに
北大西洋條約機構(NATO)創立75周年を記念する首脳會議が9日、米ワシントンで開幕した。海外メディアは今回のサミットの雰囲気を、「暗い」「焦り」「記念すべきことはない」と伝えた。
米紙「ロサンゼルス?タイムズ」は、「NATO創設75周年の會議は暗い時期と重なった。大西洋両岸は不安と動亂に際している」と伝えた。
米サイト「リアルクリアポリティクス」の最新の世論調査によると、トランプ氏は大統領選でバイデン氏を3.3ポイントリードしている。NATOの同盟國はこれを懸念している。米國の元外交官で、ランド研究所の上級研究員であるウィリアム?コートニー氏は新華社に対して、「大多數の同盟國はトランプ氏がNATOに反対し、孤立主義的な傾向を持つと考えており、その就任によりNATOが弱體化することを懸念している」と述べた。
歐州諸國も各自の問題に直面している。フランス國民議會選挙において、左派と中道が臺頭したばかりの極右政黨を打ち破り、議會では左派?中道?極右の三者鼎立が生じている。フランスは首相の選出に苦しみ、國家統治が麻痺する苦しい局面に陥る可能性がある。英國の有権者は政権を14年運営した保守黨を下野させた。労働黨のスターマー新首相はまだ國際舞臺の試練に立たされたことがない。ドイツのショルツ首相の連立政権は先月、歐州議會選挙で振るわず地位が弱まり、その一方で極右政黨が好調だった。NATO次期事務総長のマルク?ルッテ氏が14年弱率いたオランダ政府は現在、極右連合に握られている。
バイデン氏は9日、「現在のNATOはこれまで以上に強い」と述べた。しかしAP通信は、「NATOはかつてないほどの規模だが脆弱で、內部からの存亡に関わる脅威に直面している。各國の政治動亂はNATOの未來の意思決定を妨げる」と伝えた。米紙「ワシントン?ポスト」は、「1年後のNATOを想像しがたい。76歳まで生きられるだろうか」と伝えた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年7月11日