日月潭は南投県魚池郷の水社村にあり、臺灣省唯一の天然の湖であり、玉山と阿里山の間の斷層盆地の溜まり水によって形成されたものである。湖の水面の海抜は760メートル、湖水の平均の深さは30メートル、湖の周囲は約35キロメートル。日月潭は周辺の幾重にも重なり合った山々に取り囲まれ、湖水の青い波がきらきら光っており、湖面は広々とし、周辺の山の峰峰が湖の水面にさかさまに映っていて絵のように美しい。夕日が西に沈み、新月が東から昇るたびに、太陽の光と月の影がコントラストをなし、日月潭にはさらに優雅で靜かな雰囲気が満ちるようになり、詩の情趣と絵畫の境地に富む存在となる。日月潭の中には珠子嶼(光華島)といわれる小さな島があり、遠くから眺めると、水面に浮かぶ真珠のように見える。この島を境として湖の北の半分の形は丸い月のようで、南の半分の形は新月のようであることから、日月潭という名がつけられた。
日月潭の近くの徳化村は高山族の人々が集まってすんでいる村であり、今では、山間地帯の文化村に築き上げられ、村人たちは歌や踴りに長じ、特に米搗きを表わす『杵踴り』で多くの観光客を引き付けている。
日月潭景勝地は風景が美しいばかりでなく、気候も申し分なく、7月の平均気溫は22℃を上回り、1月は15℃をやや下回る。日月潭はその大自然の恵みともいえる景色で臺灣の桃源郷といわれている。
「チャイナネット」2005年5月