「日本への個人旅行客の集客狀況の見通しは、現時點では明るいものとはいえない」。「日本への個人旅行は料金があまりにも高く、団體観光旅行や他の國への旅行に比べて割高感がある」。1日、中國國民による日本への個人旅行が解禁されたが、旅行代金があまりに高いことから、旅行會社や観光客の評判はあまりよくない。「北京商報」が伝えた。
日本の観光庁はこれまでに、日本への個人旅行の條件とされる観光客の「年収25萬元以上」は、単なる數値上の目安にすぎないと説明していた。しかし、観光客はビザ申請時に、収入証明書以外に、不動産、銀行預金、有価証券、在職証明、出入國記録などの各種資料の提出が求められる。また、個人観光ビザの発給が解禁されたにもかかわらず、ビザ申請は依然として旅行會社を通じて行う必要がある。さらに航空券やホテルの予約手配も旅行會社に依頼し、旅行會社が組んだ日程に基づいて行動し、隨時変更することはできないなど、個人旅行の自由を制約する諸條件が設けられている。
また、日本への個人旅行商品の価格はかなり高く、ビザ手配、航空券、ホテル(朝食付)のみの3泊4日旅行代金が最低5980元以上という。一方、定番商品「日本6日間ツアー」の価格はわずか5000-5500元。このツアーには、大阪城公園、京都の金閣寺、富士ビジターセンターなど各都市の有名観光スポット見學が含まれており、溫泉旅館の宿泊はほとんどが朝?夕食付きだ。
一消費者である楊氏は、「個人旅行の最大の魅力は、自由が利く點です。個人旅行と言っても、お仕著せのスケジュールに従って行動しなければならない上に、食事や観光にさらに多くのお金を使わなければならないのなら、ツアーに參加して、お金を節約し、心配事なく気楽に旅行する方がずっと良いです」と感想を述べている。
「個人旅行はとても大変です」と北京神舟國際旅行社の郭玲梅?市場総監督は語る。「日本へのツアー旅行市場は今や十分成熟しており、観光客は日本のどこへでもツアーで行くことができます。特に、ビジネスツアーでは、ツアーの行程をほぼ100%自由に組むことが可能です。一方、これより多くの便宜を個人旅行で提供することは難しいのが現狀です」
中國國際旅行社総社の黃果岳氏によると、北京で販売されている日本への旅行価格は3千元から1萬元まで様々で、選択の幅は極めて大きいという。また、旅行會社各社はここ數年、市場の特化?細分化を図り、「アニメ漫畫」、「映畫」、「ハネムーン」、「氷雪」などをテーマとした旅行を打ち出し、中國人の日本向け旅行は、バラエティ豊かなツアーが取りそろっている。
専門家の間では、ツアー旅行と比較した場合、価格さらには自由度の點でも、日本への個人旅行が優勢に立つことは、當面あり得ないという意見が大多數を占めている。(編集KM)
「人民網日本語版」2009年7月2日