福建省長汀県の客家切り絵は昔、城関切り絵と童坊切り絵で有名になった。中でも童坊鎮彭坊村の「刻紙龍燈」は全國的に有名である。これは木の板を敷いて數種類の彫刻刀で色紙を切って作るため、「刻紙」と呼ばれる。毎年の元宵節の前、地元住民は「刻紙」を作って竹ひごで龍燈につけ、夜になるとそれらをつなげて3匹の龍燈を作る。つなぐ工程は「駁燈」と言われ、全村民が団結し、集まって龍になるという特別な意味がある。清代の康熙年間、彭氏第15代目の彭景周が福建省泉州の切り絵アートと元宵節のランタンアートを融合させたことが「刻紙」の始まりである。このアートは福建省西部の特徴となり、龍図騰文化、切り絵文化、ランタン文化、客家文化など複數の文化を融合した「刻紙龍燈」はすでに300年以上の歴史を有する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月2日