長江の三峽ダム右岸堤防で20日午後2時、最後のコンクリート注入作業が行われた。建設を請け負う中國三峽総公司の李永安総経理(社長)が、ダムの完成を高らかに宣言した。
三峽ダムの堤高は185メートル。當初計畫より10カ月早く完成したことになる。
三峽ダム建設プロジェクトは1994年末に著工した。世界最大級の水利プロジェクトであり、水力発電所の発電容量1820萬キロワット、年間発電量847億キロワット時はともに世界一。堤防は全長2309メートルで、重力式コンクリートダムとしては世界最大だ。
李総経理は「ダムが予定より早く完成したことは、その効果も早く現れることを意味する」と語る。今夏の増水期から洪水対策への使用が可能になるほか、三峽ダム水力発電所の26基の発電ユニットが、予定より1年早く2008年までに稼動する見通し。水路の通航條件も大いに改善され、長江全體の水上輸送の発展が促されるとみられる。
「人民網日本語版」2006年5月21日