7月の黃河デルタ自然保護區の景観が人々を魅了している。果てしなく広がる草原、潅木の中から鳥が飛び立ったり、潅木の中でさえずったりして、活気にみちあふれている。2002年から黃河の小浪底ダムで行われている砂と流水量の調整により、黃河デルタの鳥類はそれ以前の160余種から現在の283種類に増え、野生動物も393種類まで増えた。タンチョウヅル、コウノトリなどの珍しい鳥類や黃河タチウオなどの珍しい魚類も保護區內でたくさん目につき、ここを一時の経由地としていた渡り鳥も「定住」することになった。
砂と流水量を調整する前は、過度の開発により、黃河の水資源の不足が深刻となり、河口一帯の濕地面積は年を追って縮小し、荒地が大きく拡大し、濕地が干し上げり、海水が逆流し、野生のアシなどの濕地植生が退化し、濕地をよりどころとしていた動植物が目に見えて減少した。
2002年からの砂と流水量の調整を行って以來、黃河河口の濕地の生態環境も大いに改善された。黃河の河口に位置する山東省東営市で濕地回復プロジェクトがいちはやく実施されたため、生物多様性の資源が日増しに豊富になり、生態系が多様化、安定化の方向に向かって発展している。専門家の推測によると、2002年以來、黃河河口の濕地は年平均5萬ムー(15ムーは1?)の速度で伸び、現在の面積は5200平方キロに達している。濕地內のアシの原の面積も6萬?に達し、13萬ムーの人工林も全部活著し、保護區內の野生植物は393種類、鳥類は283種類に達している。
「チャイナネット」2006/07/31