アジア諸國が主導する會議として、博鰲(ボアオ)アジアフォーラムは、経済外交の基調を変え、アジア諸國の指導者の自らの役割と責任に対する認識を変えようとしている。
アジア諸國はボアオアジアフォーラムを利用し世界に善意を示している。その一方で、近年、同フォーラムは世界とアジアが接觸する外交の場となっており、今年のフォーラムは世界気候変動會議の「延長線」ともなる。
中米関係の回復が試される場
これまで顔を見せていなかった米國の政府高級官僚が今回のフォーラムに出席する點に注目が集まっている。米國の経済、エネルギー、農業事務を擔當するロバート?ホーマツ氏がフォーラムに出席する。ホーマツ氏の出席は、ヒラリー國務長官が中國やインドなどの新興國に再び注目しているからだとの見方がある。ホーマツ氏は対中問題において豊富な経験を持ち、中米戦略経済対話の主な責任者でもある。
ホーマツ氏は、深い意味を持つ「G8からG20:世界経済の新構造、新原則、新能力」をテーマに選び、中國人民銀行の周小川総裁、アジア開発銀行のローレンス?グリーンウッド副総裁、世界銀行のマネジング?ディレクターのフアン?ホセ?ダボーブ氏らと「新興國の臺頭、G8が再び世界の経済政策を主導することはできない、G20は時運に応じて現れる」について討論することになっている。
また、第2回中米戦略経済対話の実施と準備について、中國側との面會も予定されている。