中國社會科學院は29日、「中國都市発展報告」(都市青書)を発表し、2009年末現在、中國の都市化率は46.6%、都市人口は6億2000萬人となり、都市化の規模は世界トップであることを明らかにした。
同報告によると、1996年から2005年まで、中國では毎年2000萬人の都市人口、2006年から2009年まで、毎年1500萬人の都市人口が増加した。2009年末現在、中國の都市部の人口は米國の総人口の2倍になり、EU27カ國の総人口を25%上回った。
急速に上昇する都市化率に対し、同報告は、中國の都市化は典型的な不完全な都市化の特徴を表しており、都市化率は高く見積もられているとする。
中國の現在の都市人口には、大量の農業人口が含まれており、これだけでも、中國の都市化率を9ポイント押し上げている。都市に未だに溶け込んでいない大量の出稼ぎ農民を考慮に入れると、都市化率はさらに10ポイント下がることになる。
今後しばらくの時期において、中國の都市化プロセスは急速に進み、2015年には52%、2030年には65%に達する見込み。ところが、「中國の都市化は質が低く、協調と調和も取れていない」と、同報告は指摘する。問題は主に、大都市の土地の都市化が人口の都市化より速いこと、大都市の過度な膨張、立ち遅れた小都市と小さな町の発展、都市內部に殘った農村、ゴミに囲まれた都市などに集中している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年7月30日