中國現代國際関係研究院日本所 劉軍紅研究員
日本の通貨當局は先ごろ、歐米の足並みがまだそろっていない中で為替介入に踏み切った。これにより、世界の為替市場は短期的にバランスを崩し、世界の遊休資本の人民元への流入が加速化し、人民元は上昇し、過去最高水準を更新し続けている。またその一方で、日本円の國際地位もまだ高まっていない狀況だ。
日本銀行は9月15日、東京、ロンドン、ニューヨークで相次いで2兆円規模のドル買いの為替介入に踏み切り、同日の為替レートは1ドル82.87円から85円臺に下落し、今年3月の水準まで戻った。日本の為替介入は6年半ぶりとなる。規模に関して、日銀が1営業日で2兆円を拠出するのは前代未聞と言え、また東京、ロンドン、ニューヨークの3大主要市場での実施も珍しい。日本の為替介入後、歐州委員會は反対を表明し、ブラジル財務相は市場原理に反すると真っ向から批判した。ここから、日本の単獨介入は「通貨の単獨主義」を十分に構成できることがわかる。