もっとも開放すべきであるハイテク協力において、米國は中國に対し容赦ない封鎖措置をとっている。この措置は第3回中米戦略?経済対話の焦點の一つともなっている。
中國國務院の王岐山副総理は米ワシントンで9日、対話での合意事項の実施に関するタイムテーブルとロードマップを明確にし、ハイテク製品の対中輸出規制を緩和するよう米國側に呼びかけた。中國商務部の陳徳銘部長も同日開かれたブリーフィングで、ハイテク製品の対中輸出規制により、米國は中國市場での多くのチャンスを失い、米企業にとっても不公平だと強調した。
中國側の要求に米國が積極的に応じることは難しいだろう。
米誌「フォーブス」などのメディアは7日、米議會で可決された2011年度予算案に、アメリカ航空宇宙局(NASA)などの機関は中國といかなる形式の科學技術協力も行ってはならないとする規定が盛り込まれたことを報じた。米下院歳出委員會のウルフ委員長は、「彼ら(中國)に私たちの技術を利用するチャンスを與えたくない。彼らとつきあっても何も得られない。中國人はすべての米企業から機密を獲得したいと考えている」と怒りをあらわにした。
中國がどのようにしてウルフ氏をここまで怒らせたかわからないが、中米が科學技術分野で「まったく付き合わない」という考えは中國に無益なだけでなく、米國にとって害となる。