中國のスーパーコンピュータ「天河一號」が日本に世界一の座を奪われたのはなぜか。1位の交代は何を意味するか。これらについて、中國科學院計算所の孫凝暉副所長を取材した。
「1位」という一つの指標だけにとらわれてはいけない
世界のスーパーコンピュータのランキング「トップ500」は、言ってみればスーパーコンピュータの演算速度の大會だ。毎年2回行われ、6月にドイツ、11月に米國で開催される?!弗去氓?00」は、一國のコンピュータのレベルをよく反映している。しかし、一國のコンピュータの実力を見るには、「1位」という一つの指標だけにとらわれてはならず、その他の「選手」の順位も見なければならない。それと同時に、その國の過去の順位も見る必要がある。
日本のスーパーコンピュータ「京」が今回1位を獲得したのは不思議なことではない。日本のレベルは非常に高く、日本のスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」は2002年6月から2004年まで、続けて5回トップに輝いた実績がある。ところが2004年以降、日本は1位から遠ざかっていた。日本は研究に力を入れ、今回の1位獲得はその努力が実を結んだと言える。
最新のトップ500を見ると、米國は揺るぎない地位を確立している。スーパーコンピュータの臺數に関して言えば、米國からは最多の256臺がトップ500入りした。メーカー別では、IBMが開発?製造したスーパーコンピュータが最も多く、ランキングの約42%を占めた。
中國のスーパーコンピュータの応用はまだ後れている