中國人民銀行(中央銀行)は12日夜、2015年5月18日より、預金業務を扱う金融機関の人民元建て預金準備率を0.5ポイント引き下げると発表した。14日付中國証券報が伝えた。
今回の預金準備率引き下げの目的について、中國人民銀行は安定的な経済成長の促進のためであるとしている。市場では、中國の金融政策は以前の「タイトバランス」狀況に終わりを告げ、緩和方向に向かっているとの見方を広がっている。
前の週に発表された一連の経済?金融データから、中國の景気底入れの兆しは未だはっきり見えていない。季節調整後の4月の貿易?輸出?輸入額の前年同期比成長率はそれぞれ6.1%、7.2%、4.8%で、いずれも市場の予測を下回り、外需と內需が厳しい狀況にあることが示された。新規貸付も7000億元に屆かず、2012年に入ってからの最低水準を記録した。工業増加値(工業付加価値)は以前の二桁の成長から急激に一桁臺まで減速した。また、4月の國內総生産(GDP)前期同期比成長率は年率換算で既に目標水準の7.5%を下回っている。