中日の企業間競爭について多くの報道がされているが、瀬口氏は「中國企業が海外進出するかどうかにかかわらず、日本企業は中國企業との協力を通じて利益を得られる」と指摘。「中日間の競爭は日韓の競爭に比べればその分野は遙かに小さい。第三國で競爭しても日本企業の逸失利益は非常に少ない。日本企業にとっての最重要課題は中國企業とともにいかに中國市場を開拓するかだ。中國は海外でのインフラプロジェクトやスマホ輸出などで、工作機械や部品について多くの日本製品を採用している。中國の輸出が増えれば、日本企業も恩恵を受けるのだ」と語る。
最後に、「中國は『一帯一路』構想を全力で推進している。日本政府は積極的に協力するとは明言していないが、中國がユーラシア大陸全體の経済発展に注力し、AIIBとシルクロード基金の設立を主導、アジアのインフラ建設と経済成長を推進していることを見れば、中日韓が重要な役割を果たしていることは明らかだ。AIIBについては、日本政府に早期加入を促しているが、殘念ながらまだ実現できていない。中國が日本にAIIBへの早期加入と『一帯一路』構想への協力を再度呼びかけ、中日韓が全世界の経済発展をリードできるよう取り組んでいくことを心より願う」と結んだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年9月2日