中國國家観光局の発表によると、中國の旅行會社20強の取引総額が初めて1兆元を超え、1兆1400億元に上った。20強企業のランクイン條件は取引額100億元以上となっている。
「観光強國」と「旅行強社」の戦略実施に向け、中國観光研究院と中國観光協會は2009年から共同で、中國の旅行會社に対する調査とランク付けを7年間続けてきた。『中國旅行會社発展リポート』によると、20強企業の取引総額は1兆1400萬元で、初めて1兆元を上回った。2009年時點では1850億元にとどまっていたが、7年間で5.16倍に増加。伸びも加速し、2015年と2016年の増加率はいずれも40%以上を保った。攜程旅遊集団、中國旅遊集団、海航旅業集団のような取引額/売上高が1000億元に上る大手旅行會社が出現。20強企業は取引額100億元以上がランクインの條件となった。
一方、20強企業にランクインしていない復星、途牛、北京工美、途家、華住、螞蜂窩などの旅行會社も取引額を急速に増やしている。騰訊、中國電信、滴滴、阿里旅行、美団、糯米などがツアー、ホテル、リゾートなどの分野に注力したことが、中國の観光経済の発展や産業構造の合理化、供給側改革の新たな原動力となった。大手企業主導で、創業?イノベーションが活発な観光産業の新たな枠組み形成が加速している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年12月26日