中國の習近平國家主席が18日、スイスのローザンヌにあるオリンピック?ミュージアムで國際オリンピック委員會(IOC)のバッハ會長と會談を行いました。
習主席と彭麗媛夫人を乗せた車がオリンピック?ミュージアムに到著すると、バッハ會長夫妻がIOCの高官らと車まで出迎えました。その後、習主席夫妻はバッハ會長夫妻と共に、近代オリンピックスポーツの呼びかけ人であるクーベルタン男爵の彫刻をバックに記念撮影を行いました。
習主席は「これまでの長期にわたって、IOCやバッハ會長、ロゲ名譽會長がオリンピック?ムーブメントの健全な発展のために重要な貢獻をし、中國のスポーツ事業にも大きな支援を提供してくれた。このことに対して賞賛の意を表する。中國はオリンピック?ムーブメントを斷固として支持し、これに積極的に參加する。北京は今、夏季オリンピック大會の開催経験を持つ都市としては世界初となる、冬季オリンピック大會の開催準備を進めている。これは中國の貢獻である。北京冬季オリンピックの準備と運営は今後數年間、中國にとっての重要なミッションになる。我々はグリーン、シェア、オープン、クリーンの原則に基づいて大會の運営に努めて行く。中國はIOCと共に、北京冬季オリンピックを見事かつ非凡な、卓越した大會にしていきたい」と語りました。
その上で、「中國のオリンピックスポーツは発展の勢いが目覚ましい。私たちは北京冬季オリンピックをきっかけに、競技スポーツをより良く、より早く、より高く、より強くしていきたい。それと同時に、大衆スポーツを大々的に発展させ、全員參加による全國民の健康づくりに勵み、それを踏まえた上で小康社會(いくらかゆとりのある社會)の全面的な実現を目指す。また、冬季北京オリンピックの成功は中國と『一帯一路』沿線地域の経済成長の推進や、地域の平和と安定にも役に立つ。IOCには、今後も中國のスポーツ事業の発展を支持するよう望んでいる」と話しました。
これを受け、バッハ會長は「習近平主席と夫人のIOC訪問を熱烈に歓迎する。今回の訪問は歴史的な訪問となる。IOCは國際社會と共に、中國の改革と発展を極めて関心を持って注視しており、中國が政治、経済、文化、スポーツなどの分野でより大きな発展を成し遂げられると信じている」とした上で、続けて「國際社會は2022年の北京冬季オリンピックに期待している。IOCは北京冬季オリンピック組織委員會と共に努力し、準備作業をしっかり行い、見事な大會が開催できるよう確保し、中國國民の『中國の夢』の実現に役立っていきたい」と表明しました。
會談後、習主席夫妻はバッハ會長夫妻の同伴で、オリンピック?ミュージアムを見學しました。
「中國國際放送局日本語版」2017年1月19日