中國の安全検査の「神器」、世界に進出
北京市密雲県の同方威視技術股フン有限公司で、作業員が車載型コンテナ検査システムの使い方を説明した(4月20日撮影)。
EUの東の扉であるポーランドのテレスポル稅関では、中國企業の同方威視が生産した先進的な安全検査設備が用いられている。この全編成列車コンテナ検査システムは世界初の、3本のレールを橫に跨ぎスキャンできる安全検査設備だ。X線を放射する加速器から最も遠いレールまでの距離は22メートルで、現時點でこの技術を把握しているのは中國のみだ。
同設備は強度の異なる2本のX線により畫像を作る。材料の種類によって畫像內で異なる色を示し、はっきり見分けることができる。また旅客車両と貨車をスマートに識別し、貨車のみをスキャンする。またスキャンする際には、自動的に衝突を回避できる。さらに検査を受ける貨車は停車と減速の必要がない。中関村一帯一路産業促進會の張暁東理事長は「中國製の『透視眼』は世界の重大イベント及び重要な場に必要な神器になっている。杭州G20サミット、リオ五輪、ミラノ萬博、ソチ五輪などの場で、中國の『透視眼』を目にすることができる」と話した。
中國製の2萬臺以上の安全検査設備が現在、150以上の國と地域で稼働し、現地の安全を保障している。英仏海峽トンネル、獨ハンブルクなどの港灣で、中國の「神器」を見ることができる。アルメニア、タイなどの國の稅関當局は、この中國の「神器」を設置するほか、全面的な安全検査ソリューションプランを導入している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月12日