左は変更前、右は変更後
6年間変更なしだった微信(Wechat、中國版LINE)起動時の背景畫像が、25日午後5時に変更された。環球時報の記者が25日、國家國防科技工業局から得た情報によると、この新しい背景畫像は中國が同日正式に交付した気象衛星「風雲4號」が撮影した、地球の寫真だ。
環球時報の調べによると、微信は當初、米アポロ17號の宇宙飛行士が、1972年に月に向かう途中に撮影した地球の寫真を使用していた。この「ザ?ブルー?マーブル」と名付けられた地球の美しい寫真は、人類が初めて宇宙から見た地球の全貌であり、雲を透かしてアフリカ大陸がぼんやりと見える。
変更後の畫像は風雲4號が撮影した東半球の高畫質畫像で、より鮮明で雲の層がより細かく見える。しかも中國の場所をはっきり見て取ることができる。情報によると、この寫真は風雲4號が北京時間6月7日午後1時に撮影したもので、中央アジア、東アジア、南アジア、豪州が含まれる。微信のチームは「アフリカ大陸は人類文明の発祥地だ。私たちはこれまで、アフリカ上空からの寫真を起動時の背景畫像に使用し、起動畫面に起源の意味を込めようとしていた。人類の登場により、コミュニケーションの存在と意義が生まれたからだ。今回の風雲4號が撮影した畫像は、人類の起源から華夏文明への歴史的発展の意義が込められており、數億の微信ユーザーに華夏大地の山河を示そうとした」と説明した。
微信のこの小さな変化により、風雲4號が意外にも人気者になった。25日に開かれた風雲4號交付式典において、國家國防科技工業局の関係者は「急に人気者になった風雲4號は、中國次世代靜止軌道気象衛星で、2016年12月11日に西昌衛星発射センターから打ち上げられた。現在は高度3萬6000キロの靜止軌道上を飛行している。風雲4號の交付は、中國靜止軌道気象衛星観測システムが更新とアップグレードを実現したことを意味する。これは中國の靜止気象観測事業の連続的かつ信頼できる安定的な運行を保証し、中國宇宙事業及び気象事業の國際的な地位と影響力を高める上で、重大な意義を持つ。風雲4號は2017年末に試験運行及びサービス能力を持つ見通しで、中國及びアジア太平洋の防災?減災及び経済?社會の発展をサポートすることになる」と説明した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月26日