世界知的所有権機関(WIPO)などの統計や多方面からの調査結果によると、近年、中國の科學技術の急速な発展は、世界の學術界、産業界、シンクタンク、メディアから大きな注目を浴びている。中國のイノベーションの成果の消費分野での急速な実用化とイノベーションの機運の高まりには驚きを禁じ得ない。
中國のイノベーション主導の発展理念は2005年ごろに生まれた。労働力と資源、環境に関する制約が厳しさを増すなか、中國は獨自の究開発戦略を提起し、2020年までにイノベーション型國家の仲間入りを目指す目標を示した。中國政府はこれを基に多くの政策措置を打ち出したが、その多くは先進國でも前例のないものばかりだ。政策自體の革新的な特徴は國際的にも注目され、高い評価を受けた。なかでもインターネット時代の特徴と結び付けて提起した「大衆創業、萬衆創新」は、イノベーション政策の実例として國連決議にも盛り込まれた。
中國は研究開発に多額の資金を投じる大國、開発人材豊富な大國であるとともに、創業創新の大國でもある。起業に関する調査を手がける「グローバル?アントレプレナーシップ?モニター(GEM)」の調査によると、2015年の世界の起業家4億人のうち、中國人起業家は1.2億人に上り、中國の総人口の9%を占めた。創新創業の文化が中國社會で徐々に形成されつつあると言える。