政策支援、豊富な科學技術人材、米シリコンバレーにひけをとらないファイティング?スピリッツにより、中國ではこれまでにない革新的な局面が切り拓かれた。それは科學技術論文や特許申請數が世界をリードし、イノベーションの中間生産物が世界に注目されるにとどまらない。イノベーションの最終生産物の指標である全國一定規模以上工業企業の主力事業に占める新製品売上の割合は、2012年の11.9%から2016年に15.1%へと上昇した。イノベーション活動がもたらす産業高度化と企業の発展も衆知の通りだ。高速鉄道、超高圧送電、原子力、宇宙飛行関連、量子通信などの産業とインフラ分野の技術革新のほかにも、華為、中興通訊(ZTE)、京東方科技集団(BOE)などイノベーション型企業が発展した。BATと稱される百度、アリババ、テンセントや、ドローン大手の大疆創新科技(DJI)など科學技術型企業が世界の舞臺に立った。米CB Insightsの調査によると、近年中國では評価額10億ドル以上の「ユニコーン企業」の數が急増している。企業數は今年9月末時點で56社と、米國の108社に次ぐ勢いだ。ユニコーン企業は世界で合計214社で、中國企業の占める割合は26%に上る。米「MITテクノロジー?レビュー」が選ぶ世界のスマート?カンパニー50社では、中國企業の數が年々増加しており、2017年は米國の31社に次ぐ9社がランクインした。
中國のイノベーション活動は益々活発になり、イノベーションの成果の恩恵が直接消費者に及ぶため、多くの民衆が生活の利便性と質が上がったと感じている。ライドシェアサービスやスマホ決済などのアプリは絶えず進歩している。筆者は興味をそそられる一方で、変化についていくのがやっとという狀況でもある。(筆者:金堅敏、富士通総研経済研究所首席研究員)
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月10日