移行段階において、5Gの判斷の境界は非常に曖昧である。「4G+」「偽5G」は単なる名稱で、技術の進化過程での産物にすぎない。
標準化された5Gの大規(guī)模商用化は短期間でできることではない。5Gのカバー速度は3Gと4Gより大幅に遅く、全面カバーできるまで5~10年かかるとみられる。
先日、米通信大手のAT&Tは米國12都市で5Gモバイルサービスを商用化すると発表したが、その直後にユーザーは攜帯電話に「5G E」のマークが表示され、しかも「E」が小さくエフェクト処理されていることに気づいた。
マークが「偽物っぽい」ほか、「5G E」の通信速度も批判されている。あるネットユーザーはSNSのRedditの掲示板に、「5G E」のダウンリンク速度は194.88Mbps、アップロード速度はさらに遅く17.08Mbpsだと書き込んだ。また別の調査によると、AT&Tが5Gサービス開始を発表した都市で通信速度の著しい向上は見られず、4Gと変わっていない。そのため、多くのネットユーザーから「AT&Tの今回の行動は誠意に欠ける、偽5G」という批判が集まった。
ポータルサイト飛象網の項立剛CEOは『科技日報』の記者に対して次のように述べた。「5G E」は「5G Evolution」の略稱で、5Gプランの一種を採用しているため、「偽」は言い過ぎである。現在、5Gには非単獨でサービスを行うNSA(Non-Standalone)方式と単獨で行うSA (Standalone)方式の2種類がある。
「5G E」はNSA方式を採用し、具體的には4Gコアネットワークに5Gの基地局を加えたもので、4Gネットワークのアップグレード版である。
南京世域天基通信技術有限公司の郭正標総裁も「5G E」は「偽5G」ではないとし、「NSA方式を採用し、4Gの枠組みで技術をグレードアップし、帯域幅を広げたものだが、物理的な置換は行っていない。4G+、つまり4Gから5Gへの移行段階と理解してよいだろう」と述べた。