英エコノミスト誌は前號の表紙で、グローバル化を象徴する地球に「閉鎖」を貼り付けた。
オックスフォード大學グローバル化?開発學部教授のイアン?ゴールディン氏は、感染癥はグローバル化を変える「一つの要素」になりうるが、グローバル化に「終止符」を打つことはないと見ている。
感染癥の大流行はグローバル化の最新の試練だ。各國が同じ危機に陥り、経済が同時に下り坂に入っている。グローバル化の中心を占める國際生産?貿易が深刻なダメージを受けている。將來的に「斷絶」の傾向が強まり、グローバル化に逆転が生じることが懸念されている。
感染癥を受け、確かに一部の國は短期的に國境を封鎖し自國の安全を確保するが、長期的に見ると世界的な分業と資源配置のメリットは明らかだ。グローバル化の大きなロジックが、今回の感染癥により容易に書き換えられることはない。孤島に戻るのは非現実的であり賢明でもない。
ましてや世界的な危機は世界で対応しなければならないのだからなおさらだ。患者の治療、薬品及びワクチンの研究開発、さらには國際共同感染対策に必要な情報の共有と物資の調整。団結と協力、世界的な行動が、病魔を退ける最も力強い武器だ。
グローバル企業は新型コロナウイルスのブルートゥース警戒システムを共同構築している。醫療機器メーカーは治療効果を高めるデータを共有している。商品と人員の流動がストップするなか、情報?データが高速で流動し、國を跨ぐ金融が急速に発展している。感染癥の中で、グローバル化の新勢力が成長を加速している。
ゴールディン氏は、「グローバル化は將來的に、より多くのデジタル化、金融化、脫製品化の特徴を示す。感染癥の試練を経て、グローバル化はより多元的かつ包容な新段階に入るだろう」と判斷した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年5月5日