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360v360.cn |29. 07. 2022 |
【ランキング】自動車大國中國の生産拠點都市はどこか?
■ 自動車産業拠點都市に進む集中集約
「2020年中國都市自動車産業輻射力」ランキングを分析することで、自動車産業における特定都市への集中集約が浮かび上がる。
図10が示すように、自動車産業従業者數において、「2020年中國都市自動車産業輻射力」ランキングのトップ5都市が全國に占める割合は24.7%、トップ10都市は39.5%、トップ30都市は70.6%を占めている。
図10 2020年中國都市における自動車産業従業者の集中度
図11が示すように、自動車産業企業數において、「2020年中國都市自動車産業輻射力」ランキングのトップ5都市が全國に占める割合は13%、トップ10都市は25%、トップ30都市は63.7%に達している。従業者數と比較して企業の集中度が低くなることは、ランキングトップの都市に大企業が多く集積していることを意味する。
図11 2020年中國都市における自動車産業企業の集中度
図12が示すように、自動車産業営業収入において、「2020年中國都市自動車産業輻射力」ランキングのトップ5都市が全國に占める割合は36.3%、トップ10都市は51.3%、トップ30都市は81.1%を占めている。これらのデータも、ランキングトップの都市に収益力の高い大企業が多く集積していることを裏付ける。
図12 2020年中國都市における自動車産業営業収入の集中度
■ EVで大変革を迎える中國の自動車産業
近年、環境問題が世界的な課題となる中で、電気自動車(EV)が注目を集めている。自動車大國となった中國では、猛烈な勢いでEVの普及と生産に官民一體となって取り組んでいる。
2021年、世界のEV販売臺數は前年比108%増の650萬臺であり、國別では中國が約294萬臺でダントツ1位となり、世界シェアの45%を占めた。
図13が示すように、世界におけるメーカー別EV販売臺數ランキングの1位はテスラで、販売臺數は約93.6萬臺、2位の比亜迪(BYD)は前年比220%増の約59.4萬臺を販売した。メーカー別ランキング上位20位までの販売臺數の合計は476.3萬臺となり、世界市場全體の73.3%を占めた。
この上位20位以內に入った中國メーカーは、BYD、上汽通用五菱汽車、上海汽車、長城汽車、広州汽車、奇瑞汽車、小鵬汽車、長安汽車の8社だった。テスラも上海に巨大な生産基地を置いているため、これら8社とテスラを合計すると、実に世界全體のEVのうち、およそ4割が中國で製造されている。これに対して日本はトヨタが16位に食い込んだ。
2021年の中國におけるEV輸出臺數は、前年比約3倍の約50萬臺となり、ドイツやアメリカを上回り世界最大となった。中國EVは車載電池など関連部品の産業集積が進み、コスト競爭力を高めた新興メーカーが歐州等で販売を伸ばしている。日本でも中國メーカーのEV販売が始まっている。
米國の時価総額調査會社カンパニーズマーケットキャップの資料によると、2022年6月24日現在で中國自動車メーカーBYDの時価総額は1378億ドルとなり、米テスラの同7636億ドル、トヨタの同2191億ドルに次ぐ世界3位の自動車メーカーとなっている。BYDにこれほどの値打ちが付いたのは同社のEVメーカーとしての、そしてEV用バッテリーの優勢が評価されたことによる。
周牧之教授は、「中國はEVで世界自動車市場を席巻することになる」と展望している。
図13 2021年世界でのメーカー別EV販売臺數ランキング
出典:三菱自動車ホームページなどにより雲河都市研究院作成。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2022年7月29日