■ 中國映畫市場が國産映畫を世界の興行ランキングの上位に押し上げる
2020年は、中國映畫の興行成績が非常に目を引く年であった。「Box Office Mojo」によると、2020年の世界興行ランキングで中國映畫『八佰(The Eight Hundred)』が首位を獲得した。また、同ランキングのトップ10には、第4位にチャン?イーモウ監督の新作『我和我的家郷(My People, My Homeland)』、第8位に中國アニメ映畫『姜子牙(Legend of Deification)』、第9位にヒューマンドラマ『送你一朶小紅花(A Little Red Flower)』の中國4作品がランクインした。また、歴史大作『金剛川(JingangChuan)』も第14位と好成績を収めた。中國映畫市場の力強い回復により、多くの中國映畫が世界の興行収入ランキングの上位にランクインした。
図9 2020年世界映畫興行ランキングで好成績を収めた中國映畫
2005年以來、中國における映畫興行収入に占める國産映畫の割合は50%から60%の間で推移していたが、2020年には一気に83.7%まで上昇した。
この20年、中國の映畫興行収入は急増している。2005年の20億5,000萬元(約349億円)から2019年の642億7,000萬元(約1兆926億円)まで、映畫の興行収入はこの間に31倍となっている。新型コロナウイルスが効果的に抑制されたことで、中國の映畫興行収入は2021年にはさらに上昇すると期待される。
周牧之教授は「世界最大の興行市場の支えで、中國制作映畫は輝かしい時代を迎える」と展望する。
図10 2020年中國都市映畫館?劇場消費指數ランキングトップ30都市分析図
「中國網日本語版(チャイナネット)」2022年8月31日