「新中國成立當初の一に貧窮、二に空白の狀態から、現在は繁栄し豊かに強くなった。これは並々ならぬ道のりだった」。インドのジャワハルラール?ネルー大學中國?東南アジア研究センター主任で中國問題學者のB.R.ディーパク氏はこのほど、『環球時報』の獨占インタビューに対しこのように話した。ディーパク氏は1991年にジャワハルラール?ネルー大學で本科と修士課程を修了した後、北京大學で歴史を専攻し、中國の急成長を見てきた。ディーパク氏は自身と中國の縁について話し、3大グローバルイニシアティブは貧困撲滅などの分野にスポットを當て、人間を中心にしていると強調した。
環球時報:1991年の中國についてどのようなことが印象に殘っているか。33年が過ぎ、中國のどのような変化が最も印象深かったか。
ディーパク氏:1991年に初めて中國を訪れた際、北京に高層ビルはほとんどなく、道路は広くなく、輸入商品は少なく、一部の場所と友誼商店でしか買うことができなかった。
1996年と2001年に再び訪れた際に天地をくつがえす変化を感じた。中國の公共施設と地下鉄、鉄道、住宅、排水システムはかつてないほど発展し整備された。大學に世界各地から學生が殺到した。高層ビルがそびえ立ち、大型ショッピングモールが次々とでき、今では海外ブランドの商品も中國で製造されている。町は出稼ぎ労働者であふれ、巨大な建設能力は未來の基礎を固めている。
中國が世界貿易機関(WTO)に加盟して以降、工業化と現代化がさらに進んだ。2000年、中國の國內総生産(GDP)は約1兆2000億ドルになり、2021年には17兆8000億ドルにまで増えた。21世紀の2つ目の十年に、中國は地域と世界の主要貿易パートナーになったと同時に、米國との技術面の差を縮めた。
新中國成立當初の一に貧窮、二に空白の狀態から、現在は繁栄し豊かに強くなった。これは並々ならぬ道のりだった。1949年、中國は農業國で、農業は経済において重要な位置を占め、平均可処分所得はわずか49.7元、平均壽命は35歳前後だった?,F在、中國の66%の人が都市部で生活し、中國の平均収入は約1萬3000ドルに、平均壽命は78歳前後に達している。
環球時報:中國の発展と國際社會への貢獻、特に中國が打ち出した3大グローバルイニシアティブ、「一帯一路」共同建設イニシアティブ、および人類運命共同體などの理念をどのように見ているか。
ディーパク氏:これらのイニシアティブは新時代の中國の外交の新たな柱になっていると思う。中國は人類運命共同體の構築を推し進めており、中國の特色ある大國の外交と「一帯一路」共同建設イニシアティブが重要な部分となっている。前者は相互尊重、平等、相互利益を基礎とし中國と米國およびその他の國との関係構築を強調し、後者は中國と他國の協力を主とし、各分野の能力構築を目的としている。
グローバル発展イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブは人類運命共同體の枠組みに組み込まれている。これらのイニシアティブの一部の明確な目標は貧困撲滅、食糧安全保障、グリーン発展などを含み、どれも人間を中心にしている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年9月29日