楊研究員によると、アポロ11號は「靜かの海」を著陸地點に選び、月周回軌道に入ってすぐに靜かの海の軌道面に到著した。また、午前中に著陸する必要もなく、時間選択にゆとりがあった。アポロは精確な軌道測定に多くの時間を費やすのではなく、軌道調整を繰り返すことで精度上の欠陥を補った。こうした選択の結果、アポロは軌道調整に必要な大量の燃料を積んでおり、科學機器を最小に押さえざるを得なかった。
嫦娥3號とアポロの最大の違いは無人か有人かだ。楊研究員によると、アポロの月著陸船は宇宙飛行士の活動を長時間支える能力はなく、月面活動終了後、離陸して司令船とドッキングするために、月周回から月面著陸までの時間は2-3日以內に抑えなければならなかった。時間が長すぎるとドッキングが難しくなるし、そもそも當時搭載していた物資ではそれほど長い月面活動を支えることはできなかった。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月8日