河南省尉氏県大馬郷西王村のポプラ林
「チャイナネット」記者は先般、河南省における日本の有償資金協力(円借款)による中國植林事業支援プロジェクトの進展狀況について、同省の尉氏県を訪れ、現地の林業責任者に取材を行った。尉氏県は河南省東部の黃河が氾濫しやすい地域にあり、河南省でも土壌流出や風砂による危害が最も深刻な場所だった。
取材で、河南省の円借款利用植林事業で大きな成果が挙がっていることがわかった。
河南省林業庁植林プロジェクト弁公室の卓衛華主任によると、河南省の円借款利用植林プロジェクトは、中國2005年度の唯一の円借款植林支援プロジェクだった。総投資額は8億3500萬元、うち74億3400萬円(5億4000萬元相當)は日本政府の低利借款、2億9200萬元は國內の関連資金で賄われている。
プロジェクトには河南省の18の直轄市域內の68の県、7カ所の國有営林場が含まれている。
プロジェクトの主な內容は営造林で、新規植林、封山育林(山を封鎖して森を育てる)、生産量が低く効率の悪い林地の改造を行う。規模は19萬4190ヘクタール、そのうち保護林は16萬3610ヘクタール、用材林は1萬8700ヘクタール、経済林は1萬1880ヘクタール。
同プロジェクトの円借款貸與期間は40年、建設期間は2007年から2011年の5年となっている。