簡単なことを、小難しく書くことがヨシとされる研究の世界にいる僕が、心ゆくままに小難しくブログを書いていますが(笑)、今回も、ゆるい話題を「ちょっとだけ難しく」考えてみたいとおもいます!
難しいこと(それぞれの行動主體が決まっていて、現象として社會で様々な評価?批評をすでにうけている客観的な事象)を難しく解説するのは簡単で、難しいことを簡単(誰にも評価されていないために主観的な範囲の評価に留まっている事象)に解説するのは簡単で、簡単なことを簡単に解説するのは簡単なのですが、簡単なことを難しく解説するのは、主観的なことを客観的に表現するわけで実はいちばん難しいかもしれないような気もします。
「先進國と発展途上國の貿易輸出増加率の差異は、GDPに関連するよりも???」云々を客観的に解説するよりも、「両親の子供への愛情についての文化差異は一國の経済にいかに影響を???」云々を客観的に解説する方がすごく難しい。ということでしょうか???。さて、話がそれそうなので、今日の話題にいってみましょ~~!!
さきほど、こちらのチャイナネットさんのニュース記事を見ていたら、「ファーストフードが中國にて黃金時代に突入」というようなことが書いてありました。どうも、黃金時代というのは、明確な定義はないはずですから、他産業よりも高利益率であって、さらに成長が拡大し続けるというようなことなのかなと思っています。
僕の感覚では、ちょっと前(數年前)に、北京の中國人女子大生さんから、「異性とのデートでマクドナルドに行く」とききまして、驚いた覚えがあります!えー、そんな、ロマンチックとかけ離れたところでいいの??センスないとかお互いに思わないの!?とか感じたものです(笑。でも、まぁ、僕の両親(今ではもう還暦を超えましたが)が、「マクドナルドが最初に日本に上陸したときに初めて食べたときは、アメリカ文化を胃袋から感じて、それは今では考えられないくらいの醍醐味があったよ、デートのときにもいったんだよ。」と言っていたのを思い出し、ははーん、これは、ちょうど中國は、當時日本にマクドナルドが流行り始めた時の感じなのかなぁとおもいました。
これらは、マクドナルドという個別のブランドのライフサイクルの過程にあたるわけですが、別の角度からの経営學の見方をご紹介しますと、ひとつの企業がどのようにブランドを形成するかということではなく、ひとつの産業?ビジネスグループ?経営屬性が近い企業群などの、群(Population)がどのような現象をもっているのかを説明するPopulation Ecologyというものがあります、またよりその群:Populationの中で個別の企業がいかなる行動(生存行動)をとっているのかを分析したOrganizational Ecologyといった「組織生態學」というものがあります。
この組織生態學のポイントは簡単に言うと2つありまして、ひとつは、Legitimation effect(是認効果)で、もうひとつはCompetition effect(競爭効果)です。
(次回へ続く!!)
(中川幸司 アジア経営戦略研究所上席コンサルティング研究員)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2010年4月12日