この10日間ばかり、北京での引越し作業におわれていました。僕はこれまでに北京市內での引越しは何度かしていますから、それほど各方面で迷うことはありませんでしたが、毎度のこと思うのが「引越し業者」の質です。
以前こちらチャイナネットさんのブログでも僕が寄稿したことがあるとおもいますが、一般化のロジックとして、サービス(業)は、その當該サービスが提供される市場での需要の質に合わされます。これは、ある市場內の分割された市場セグメントごとの品質の善し悪し(高品質高価格、低品質低価格など)ということではなく、市場から需要される平均値(中間値)としての需要品質にあわせて、サービスの提供品質をあわせることが、企業にとって合理的な行動となります。つまり、それほどのものが望まれていない市場で、高品質すぎるサービスを提供しても、コストが高い(結果として提供する価格転嫁)だけになってしまうわけですね。
こうしたことから、よく日本人が中國にきて、「中國ではまだ品質の低いサービスだから、日本のような高い品質のサービスをコピーして、日本とおなじものを提供すればビジネスとして成功するだろう???」、などと間違った主張をしてしまうわけです。日本と高品質の同じサービスを中國で提供しようともそれは高コスト體質なだけのサービスであって決してビジネスとして成功しやすいということはないわけです(実際にコンサルティングの仕事を僕がしていてこうした相談をよくうけます、これはよくある間違いなんですね)。
そのようなわけで、今回の北京市內での引越し業者選定についても、日本のサービス品質を求めること無く「適當に」探しました。
資料寫真:中國の引越し會社の社員
資料寫真:中國の引越し會社の社員
資料寫真:引越し作業を行う日本の引越し會社の社員たち
ところで、比較するのに調度良いので、今回の引越しの流れを説明する前に、日本での引越し例をあげておきましょう。実はちょうど日本で數カ月前に引越しをしましたが、そのときには、宣伝をよくしている、システムのととのった引越し業者を選びました。