最近、中國軍艦の訪日の話題となると、これは中日軍事関係の?出航?や?春?を迎えることを裏付けていると見る人が少なくない。実際は、中日関係が膠著狀態に陥っていた間にも、中日軍事交流は途切れなく続いていた。
軍事學院が交流の窓を開けた
早くは1998年2月に、當時の中國國防部長?遅浩田將官が東京で元日本防衛庁の久間章生長官と會見し、雙方は?日本防衛研究及び中國國防大學との研究?交流を促進する?ことで合意した。數回の交渉を通して、2003年に、防衛研究所が中國國防大學の佐官クラスの留學生を受け入れ始め、現在のところ、全部で留學生5人を受け入れている。同時に、中國國防大學も日本自衛隊の士官7人を受けいれ、短期トレーニングを実施している。
互いに相手國の軍事學院で勉強することだけが、中日士官交流の全部の內容ではない。近年、両國の防衛部門が主催した數多くの學術シンポジウムにおいて、常に両國の軍人の姿を目にする。
民間団體が交流を助成
2007年11月8日、?日中軍事交流7年目?という文章が日本の『フジ産経』紙に掲載された。筆者は、軍事と関係が強くはないと見られている日本最大の公益団體?日本財団の笹川陽平理事長である。
「軍人は戦爭が好きで、戦場に赴くことが好きだと見ている人が少なくない。しかしこれは間違った見方である。軍人であるからこそ、平和を強く望んでいるのだ」と笹川陽平理事長は、日中士官交流を促進する初志を述べた。
數年前、笹川陽平理事長の父である笹川良一氏が「笹川日中友好基金」を創設した。これは日本で最大規模の民間対中友好基金であり、日中の政治、経済及び文化など多分野の友好交流を無償で援助することを目指すものである。笹川陽平理事長がこの事業を相続してから、他の中日民間友好団體がほとんど関わらない交流分野である軍事交流に広げている。
當然、中國側の國際戦略學會の協力も、雙方の士官交流の促進に積極的な役割を果たしている。雙方の手配により、現在までのところ、両國は中國解放軍士官120人と日本自衛隊士官80人の相互訪問が実現された。また、同プロジェクトは2011年まで続くことになっている。
両國関係の悪化にもかかわらず、軍事交流は続いている
軍事學院の交流にしても、民間団體が促進する交流にしても、膠著狀態に陥った両國関係が原因で、中斷したことはまったくない。2002年4月、元小泉純一郎日本首相が再び靖國神社を參拝したことで、日本防衛長官の訪中及び中國海軍軍艦の訪日が延期された。しかし、同年7月、中國人民解放軍士官訪日団は依然として期日どおりに日本に赴き、同時に、日本士官の訪中も期日どおりに実現した。これは當年の中日軍事交流の中において記念すべきことであろう。
「理想的とはいえない政治関係により、すべての交流活動を止める必要はない」というのが中日雙方はの見解である。軍側のハイレベル相互訪問は中斷したことがあるが、學術的や専門的な軍事交流は途切れなく続いている。「以前、中日関係が悪化したからこそ、この交流のルートを保つことが、かえって將來の局面の打開に役立っている」と関係者は見ている。
「チャイナネット」2007年12月12日