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第10回 「國家友誼賞」を受賞した有馬朗人氏 「アジア諸國が一緒になって研究を」 |
発信時間: 2009-10-12 | チャイナネット |
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科學技術の教育 「ゆとり教育」が果たした役割 有馬氏が「ゆとり教育」の政策を打ち出したのは、中央教育審議會の會長になった1996年。この政策について日本では様々な意見があるらしいが、有馬氏は「『ゆとり教育』がだめだというのはうそだということがだんだん見えてきた」と斷言する。 「理化學研究所の理事長になってから、どういうふうに子供たちの教育をすればいいのかを考えるようになりました。それまでの教育では、子供たちに覚えろとばかり言い、詰め込み教育が主で、これでは考える力が伸びないということに気づいたのです。そして獨創性や考える力を育てなければいけないと言い始めました。みんな自由に勉強できるようにしましょう、教えることは最小限にして、ほんとうに必要なことだけを教え、あとは自分で考えなさい、基本的知識をもとに応用力を伸ばしましょう、というのが『ゆとり教育』の本旨です」 「これは米國の教育と似通っています。國際數學?理科教育調査(TIMSS)による約50カ國を対象とした小、中學生の數學や理科の學力評価では、アジアの國や地域は上位5位を占め、米國は10番前後、イギリスやフランスの順位も低い。つまり小中學校の段階では、アジアの子供の成績が歐米より高いのです。これはなぜかというと、日本や中國、韓國、シンガポールなどのアジアの國は教育がまだ発展途上國型の傾向にあるからなのです。つまり平均學力が高い。これは大量生産に向いているということでもあり、そのためにGDPが伸びたのです」 「ところが歐米は既にGDPが高く、平均學力水準向上への追求よりも、今は獨創性のある人を育てようとします。だから歐米の平均水準は高くないけれども、物事をすすめていく能力が高い人たちが多くいます。歐米は個人個人が自由に考える社會。ある程度、経済力が上がるとそういう社會に移行してゆくのです。日本も発展途上國型から知的創造性を持つ社會へと移り変わろうとしています。ところがこの『ゆとり教育』政策は現在、また見直されてしまいました。しかし、この30年の小中學校の成績を追跡して調べてみると、『ゆとり教育』世代の子どもたちが成長したあとの成績は、『ゆとり教育』前の世代の成長後の子どもたちの成績に比べてはるかに良いのです」
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