トヨタ自動車の豊田章男社長が1日夕、北京市で大規模リコール問題について記者會見を行った。リコール問題は中國で連日報道され、トヨタの対応に注目が集まっており、記者會見には約400人の記者が參加した。
「中國を重要市場に位置づけている」
新浪ネットの記者:豊田社長がアメリカでの公聴會が終わったあと、すぐに中國で會見を行ったのはなぜか。中國の市場を安定させることは考えているか。また、豊田社長は中國市場を擔當したことがあるとおっしゃったが、中國の自動車市場をどのように見ているか。
豊田社長:アメリカでの公聴會出席後すぐに中國を訪れたのは、やはり私自身の言葉で中國のお客様に対し、直接リコールの內容、そして中國市場における影響を申し上げ、消費者を安心させたいと思ったからである。
私が中國業務を擔當した時代と今に違いはない。違いがあるとすれば、中國での業務が以前より少し拡大した程度である。しかし、私たちは中國市場を重要な市場に位置づけており、中國市場で消費者に良い商品を作るよう努力してきた。私たちはお客様を第一に考えており、この點について、中國市場に対する気持ちは何も変わっていない。なお、リコール問題においては、さらに改善し、消費者にすぐに伝えられることを望んでいる。
「車の品質は、世界のどこでも同じ」
天津日報:トヨタはアメリカと中國で何回もリコールを行ったが、海外の車の質が日本國內より劣っていると考えてよいのか。
豊田社長:同じ型の車でも、國によって、また道路の狀況によって使用狀況が異なってくる。わずかな調整はあるが、車の品質については、世界のどこでも同じである。
「中國での販売目標80萬臺を下方修正するつもりはない」
自動車産業報:今回のリコール問題は、中國の消費者のトヨタに対する認知度に多少影響を及ぼすと思うが、80萬臺という中國での販売目標を下方修正するつもりはあるか。また、中國の消費者の信頼をどのように取り戻すつもりか。
豊田社長:現在、中國ではすでにRAV4を7萬5000臺リコールした。関連措置を早急に打ち出し、消費者の信頼を取り戻せることを願っている。80萬臺という販売目標については、少なくとも現段階では調整するつもりはない。