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旅で出會った 多くの「好朋友」

タグ: 中國 観光 文化 日本

発信時間: 2010-04-29 16:36:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

作者:神田 和直

1986年、大阪市生まれ。神戸大學(xué)在學(xué)中に一年間休學(xué)し、あしなが育英會の中國研修制度で、中國青年政治學(xué)院へ留學(xué)中。

寫真:2009年8月、南寧の農(nóng)村地區(qū)に行き、茉莉花茶(ジャスミン茶)作りのお手伝いをしました。あしなが育英會中國研修制度を利用しているメンバーの集合寫真です。後列右から2番目の首にタオルを巻いているのが筆者です。

中國の大學(xué)の夏休みを利用して、長距離列車で中國の旅を楽しんだ。北京、西安、洛陽、重慶、成都、蘇州、上海、南寧、桂林などをまわったが、その中でも良かったのは、初めての一人旅で行った蘇州である。

當初は大學(xué)の友人宅に宿泊させてもらえる予定だったが、急にダメになって、旅館を探すことになった。留學(xué)で使える費用は限られているので、一日15元(約200円)の安宿を探して泊まった。

そこは、大學(xué)生が就職活動する間よく使う宿で、30人ほど宿泊できる。部屋にはカギがなく、風呂場やトイレを全員で共用する。洗濯機がないので手で洗うという初めての體験の毎日が続いた。

最初は財布やパスポートを盜まれないだろうかと何かと警戒し、誰を信じればいいのかわからないので不安だったが、數(shù)日間、中國の大學(xué)生たちといっしょに暮らすうちに、不安は消えていった。外國人の宿泊者は私一人だけだったが、よほど珍しかったのか、次々に私のところに來て、「どこから來たの」「旅行? それとも留學(xué)?」「日本では仕事を探しやすいか」などなど、いろいろな質(zhì)問を私に投げかけてきた。

そのうちに友人も増え、友人から友人へと「日本人がいるぞ」と私の情報が伝わってゆき、おかげであっという間にほぼ全員が私の部屋を訪ねてきて、みんなと友だちとなった。

蘇州では一日中、雨が続く日も少なくない。雨の日はさすがの彼らも外出しないことが多く、世間話をして過ごした。春節(jié)(舊正月)に、家に來るよう招待してくれた人もいた。日本に興味のある人が多く、関西弁を教えたこともある。

彼らとは同じ釜の飯を食う仲―中國語では「好朋友」となった。彼らと交流した記憶は、私にとってはかけがえのない寶物である。

成都から蘇州に向かう長距離列車は、硬い座席で四十數(shù)時間を要したが、一人旅にもかかわらず、まったく退屈することがなかった。中國人は本當にお喋り好きで、隣席の人たちとすぐ家族のように話し始める。誰とでもすぐに良い関係を築けるのは、中國人の良いところだろう。

こういった旅行での出會いや留學(xué)生活を通じて、私の中での中國に対する認識が大きく変わった。これからも、中國で出會った人々との縁を大切にし、彼らと「好朋友」であり続けたい。(文=神田 和直)

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北京郊外の「野長城」

北京郊外の山はイチオシだ。北京には數(shù)多くの日本人のサークルがあり、私はその一つの「燕京山の會」に、何度か參加させてもらった。北京の山が日本の山と違うのは「野長城(手つかずに殘された長城の跡地)」が見えることだ。山の上に続く、この世界遺産の厳かな美しさは、ここでしか味わえないだろう。

「人民中國インターネット版」より 2010年4月29日

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