參議院選挙で民主黨が大敗し、衆參両院が「ねじれ國會」となったため、民主黨指導部の「トロイカ」である鳩山由紀夫氏、菅直人氏、小沢一郎氏の名聲は地を掃い、3人の関係も盟友から仇さながらに変化した。このため黨內外では、9月の黨代表選に國民の人気が最も高い中國系議員の蓮舫氏を推す聲が高まっている。今年10月に蓮舫首相が誕生すると推測する報道もある。日本で発行されている中國語紙「中文導報」が伝えた。
「週刊大衆」(8月9日號)は「蓮舫首相10月誕生?マジ策動」という記事で「現在、永田町では『蓮舫旋風』が吹き荒れている」と指摘。「參院選での蓮舫人気は凄まじかった。開票5分で當確が表示されたのには驚いた。しかも過去最高の171萬票だ」との全國紙の政治部副部長の話を紹介した。
記事は「民主黨內では次期代表選に蓮舫氏を推す聲が噴出している。『過去に圧倒的な國民の人気で首相になった小泉純一郎元首相と同様、蓮舫氏は正々堂々と首相になる実力がある。參院選で慘敗した民主黨の代表は、蓮舫氏をおいて他にない。黨內の若手議員を中心に、蓮舫氏を代表に推す動きがすでに始まっている』(民主黨內部関係者」と指摘する。
現在の日本の選挙は「組織選挙」色がどんどん薄まり、首相の國民的人気の有無が決定的な要素となっている。自公政権が2005年の衆議院選で3分の2以上の議席を獲得できたのは、當時の小泉首相の「人気沸騰」によるものだ。自民黨政権時に安倍、麻生両氏が総裁に選出されたのも、その才能や理念からではなく、國民の間の「人気」によるものだ。したがって民主黨も蓮舫氏を代表に選出すれば黨を危機から救うことができるし、人気のない人物が代表になれば、所屬議員個人の選挙も極めて厳しいものになる。彼らが蓮舫氏を代表に推すべく活動するのも不思議ではない。
産経新聞とFNNテレビの世論調査で「菅內閣で最も期待する閣僚」には蓮舫氏(21.3%)が、他の閣僚に大差をつけて選ばれた。2位は前原誠司國土交通相(11.1%)、3位は仙石由人官房長官(4.5%)、4位は岡田克也外相(3.9%)、5位は原口一博総務相(3.4%)。
參議院議員が首相に選出されるのは確かに難しい。だが憲法上は參議院議員から首相を指名しても良いことになっている。たとえば參議院の前身である貴族院から首相になった人物には、清浦奎吾氏と近衛文磨氏がいる。戦後も第2次大平內閣の時、伊東正義參議院議員が內閣総理大臣臨時代理に選ばれた。だが戦後の新憲法公布後、首相は基本的に衆議院議員から選ばれている。もし蓮舫氏が本當に民主黨代表に當選し、次の衆議院選に出馬すれば、その首相就任も完全に筋の通ったものとなるだろう。
「人民網日本語版」2010年7月30日