◇「親切すぎる」米國の魂膽は?
日本の原発事故の処理に対し、米國が非常に友好的な態度を示したことで、日米関係はかつてないほどの親密な狀況になっている。
原発事故が発生後、いの一番に東京電力に技術的な支援を申し出たのは米國政府であった。東京電力の內情に詳しい有識者によると「一國の政府が他國の企業に支援を申し出るなんて想像もできない。日本政府も驚いたはずだ」と述べている。
米國政府の申し出に対し、東京電力は初め「今回の事件は自社で処理できる」と斷っている。日本にとって米國は警戒心を解けない存在なのである。この支援申し出に、何か他の意図があるのはないかとの疑問があった。
ノーベル化學賞受賞者である下村脩氏は、2010年10月に開催された講演會において、敗戦前に米軍が日本に2つの原子爆弾を投下したことに觸れ、「日本は核兵器の実験基地に仕立てられたのだ」と語っている。
米軍が數多くの原子力潛水艦や原子力空母を保有しており、原発事故においても相當の経験を積んでいることは日本も十分承知している。原子爐メーカーの上層部の1人は、「原発事故なんて、米軍の中では何度も起こっています。ただ我々には知らせないだけです。原発事故の処理においては、日本よりも経験が豊富なはずです」と述べている。
だが日本側に「福島を第2の実験基地にしようとしているのではないか?」といった猜疑心があったため、米國の支援申し出を斷ったのである。
だが、日本政府の予想に反し、事故の収束がつかなくなってしまったため、結局、米國の介入を受け入れることになったのである。
米軍は何日もかけて、無人ヘリコプターを使って上空から原発を観察し、大量の関連情報を収集していた。だが、米軍の情報収集問題に関し、國會內部で討議した內容によると、「米軍は収集したこれらの関連情報を日本に報告していない」と大林教授は述べている。
また大林教授は、「今回、日本の原発事故を救援するという大義名分を以って、米國が何を企てているのか?今はまだ判斷が難しい」と述べている。
◇日本「脫原発」判斷を下せるか?